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仏様について その6

今回は、前回お話しした「大仏さま」と最近注目されている「骨仏」について少しだけ雑話をお話ししたいと思います。

「大仏さま」と「大仏様」

日常で尊敬の意を表す「~様(さま)」を言葉にしたり、書いたりすることがあると思いますが、「大仏」を「大仏様」と書くともう一つの意味があるようです。「大仏様(だいぶつさま)」と読むことが一般的と思いますが、「大仏様(たいぶつよう)」と読むと建築様式の一つを表す言葉にもなります。
「大仏様(たいぶつよう)」とは日本の伝統的な寺院建築様式の一つで、平安・鎌倉時代に中国へ渡った日本の僧侶「重源」によって伝えられた様式のようです。重源没後、大仏様は急速に廃れてしまいましたが、この様式を元に大仏殿・南大門を再建し、それに関わった職人が各地へ移り、その他様式の「和様」を元に「大仏様」と「禅宗様」の良いところを合わせた「折衷様」が生まれました。大仏様の様式が残っている代表的な建物に、奈良県の東大寺南大門があり、世界最大の木造建造物に使われた様式としてこの呼称になったと言われています。旧来から「大仏」を「大仏様(だいぶつさま)」と呼ばれていたので、紛らわしさから「重源様」という呼称を提唱する意見もありました。

あまり、「大仏さま」とは関係が無いお話しだったかもしれませんが、違いがあることが解っているだけで、少し「大仏さま」に寄り添えた気持ちになりますね。

骨仏

1851年(嘉永4年)以来に納骨されたおよそ5万体の白骨を粉末状に砕き、布海苔を結合材としてつくられた阿弥陀如来像です。それ以来、計13体の骨仏が建造されましたが、うち6体が戦火で残念ながら消失してしまい、現存するのは7体となっているようです。一心寺で骨仏のしきたりが始まったのが明治20年、そこから130年以上の歴史をもち、現在およそ200万人もの故人が阿弥陀仏の姿となって安座されているようです。

最近では、一体型骨仏は10年分のお骨を骨仏師という専門家によってひとつひとつ丁寧にすり潰され砕かれたのち、ふるいにかけられ粉末状になった遺骨をセメントやセラミック等に混ぜ合わせ固めてつくられたり、胎内型骨仏は、仏像の中の空洞に遺骨を納める方式です。
一体型方式と比べ10年待たずに安置してもらえる上、お寺によっては期間内であればご返骨も可能とのことです。

故人を想う気持ちもさまざまあると思いますが、お骨のあり方も多岐にわたることで、供養の方法も変化しています。骨仏もそのうちの一つなのですね。

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