大仏さまについて その8

高岡大仏

高岡大仏(たかおかだいぶつ)は、富山県高岡市の大佛寺にある銅造の阿弥陀如来坐像です。

起源は1221年、源義勝によって約5メートルの木造大仏が富山県の高岡市と氷見市にまたがる二上山のふもとに建立されたようです。
その後、1609年に大仏が前田利家によって移転されることになりますが、後に焼失してしまいます。
1745年坂下町の極楽寺の第15代住職である等誉上人(とくよ しょうにん)の弟子の良観を勧進職として約10メートルの、金色の木造大仏が再建されますが、これも1821年に焼失してしまい、
1841年に再興を祈念して、約5メートルの木像の大仏が再建されるも、1900年市街地の約6割を焼き尽くした高岡大火により焼失してしまいました。

幾度となく火災に見舞われ焼失してしまった大仏様を哀れんでか、松木宗左衛門が発願し、火に強い大仏の再建を高岡銅器の職人の協力を得ながら、現在の大仏の建立が始まりました。
市内だけでなく広く各地に勧進し、景気の不振や宗左衛門の病死などもあり、事業はなかなか進みませんでしたが、数多くの人々の寄付と労力奉仕によって1933年についに現存する高岡大仏が完成しました。
原型は地元の中野双山(なかのそうざん)という方が手掛け、古式の焼型重ね吹きの技法で、鋳造から着色までの全工程を高岡の職人たちの手で行った高岡の銅像きっての大作となりました。

高岡大仏は町民や市民の心の拠り所の象徴として存在する中で、焼失・再建されるたびに彼らの絆や大仏さまへの想いが強まっていったように感じます。
人々の強い想いや町の力で建立された高岡大仏は他にはない特別なご利益が得られるかもしれません。
もし近くに行かれることがあれば、是非立ち寄って参拝してみてください。

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