- 永代供養墓
- 2024.08.08
本当の意味での「お一人様」……引き取りを拒否されたご遺体やご遺骨はどこにいく?
現在は独り身の世帯も多く、「お一人様の終活」に焦点が当てられています。ただ、「お一人様の終活」では、お墓の手配などについて触れられることはあるものの、「本当に親族がだれもおらず、火葬の手配をしてくれる人がいない」「引き取りを拒否される可能性がある」というケースにはあまり触れられていません。
ここでは、「本当のお一人様」の終活と、亡くなった後の行き先について考えていきます。
「本当のお一人様」と、「葬儀くらいはしてくれる相手がいる」は全く違う
単身者の終活について考えるとき、「残された人が手間取らないように」「残された人の金銭的負担を軽減できるように」というところに焦点があてられがちです。
これはたしかに非常に重要な観点です。「自分自身は結婚をしておらず(あるいは離婚して)、子どももいない。姉兄はいるが、年齢的に自分よりも早く亡くなるだろう。ただ、甥と姪がいるから、最後の火葬くらいは頼めそうだ」という場合は、残していく甥姪のためにできるかぎり「終わりを見据えた整理」をしておかなければなりません。
たとえば生前に永代供養墓地と契約を結んだり、頼みたい葬儀会社を選んでおいたり、財産目録を作ったり、終末医療や施設の希望を書き出していたり……といったものです。
「おじさん・おばさんとは大人になってからは特に関係はなかったけれど、悪い印象も持っていない」という人の場合は、おじ・おばが亡くなる前~亡くなった後に、多少面倒に感じることはあっても、これらの最低限の後始末はしてくれることでしょう。
そのため、終活の内容も、「財産と後始末を引き継ぐことになる甥姪のことを考えて」行うことが前提となります。
しかし「本当のお一人様」の場合は、まったく異なります。
ここで言う「本当のお一人様」とは、下記のような状況を想定しています。
・未婚または離婚していて、子どもがいない。事実婚や、それに類する人がいない。
・直系尊属(親や祖父母)、兄姉がすでに鬼籍である。また鬼籍に入っていなくても、おそらく年齢的に彼らの方が先に亡くなる
・甥姪がいない、もしくはいても完全に没交渉であり、お互い名前も顔も知らない
・家族親族と仲が悪いあるいは完全に没交渉で、かつ連絡をしても後始末を断られる可能性が高い
このような場合は、自分が亡くなってもご遺体の引き取りを拒絶されることがあります。こうなった場合、その人のご遺体はどこへ行くのでしょうか?
実際にあったケースと、その対処方法
実際にあった「本当のお一人様」の行き先としては、「合葬墓」がありました。
・高齢者施設で亡くなった
・子どもAがいたはずだが、20年以上所在が不明である。詳しく調べても、所在地はもちろん、生死さえも不明
・子どもBは、故人に先立ち亡くなっている
・子どもBの子どもにCがいるが、Cと故人は25年以上交渉がなく、完全に縁が切れている
・故人とB・Cの間で経済的および感情的なあつれきがあった
このケースでは、高齢者施設のスタッフが子どもCのことを探し当ててCに連絡したものの、Cは引き取りを拒否、故人のご遺体は空に浮いた状態になりました。
その結果、故人の火葬の手続きなどは高齢者施設が行い、最後に地域の公共墓地の合葬墓に入れられることになりました。
このように、「本当にだれも引き取り手がいないお一人様」の場合は、高齢者施設や大家と地方自治体の手によって、最低限の火葬→合葬墓への埋葬 となるのが基本です。
ただ上記のケースでは、高齢者施設に入るまでの手続きは、当時存命であったAとBが行えていました。それもできない場合は、任意後見制度(自分が認知症などを患ったときに、代わりに契約などの締結をしてくれる人を定める制度)を利用することを考えたり、死後事務委任契約(亡くなった後の手続きをお願いできる人を定める制度)を利用することを考えたりしなければなりません。
なお後見人制度も死後事務委任契約も、親族・第三者・専門家のいずれに対しても頼むことができます。「本当のお一人様」の場合は、やはり法の専門家に頼んだ方が安心です。
また、これらの契約を結ぶ場合でも、事前にお墓のことは考えておくとよいでしょう。現在自分が祭祀継承者となっているのであれば墓じまいをして、自分の埋葬場所として永代供養墓を契約しておくのです。そうすれば、死後にも自分の好きなところでゆっくり眠ることができます。
まとめ
「本当のお一人様」の終活と、「一応連絡をとれる人」がいる終活では、その内容も、死後の行き先も異なります。特に「本当のお一人様」の場合は、永代供養墓の手配や墓じまい、後見人制度や死後事務委任契約の締結も含めて、万事に遺漏がないようにしておかなければなりません。
ただ現在は、たとえ「本当のお一人様」であっても、だれかがきちんと埋葬までを行ってくれるのは事実です。
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