- 墓じまい
- 2024.06.25
墓じまいと分骨~墓じまい後の行き先としての分骨、分骨したご遺骨を一度戻して墓じまいをしたい
埋葬の形態は数多くあります。たとえば、「分骨」もそのうちのひとつです。今回はこの「分骨」に焦点を当てつつ、「分骨と墓じまい」について考えていきましょう。
分骨とは、個人のご遺骨を2つ以上に分けて収めること
分骨とは、亡くなった方のご遺骨を2つ以上に分けて、別々の場所で弔っていく方法を指します。「2つ以上」とあるように、3つ、4つ……と分けても構いません。
分骨を行う理由は人によって異なりますが、代表的なものとして以下のようなものが挙げられます。
本山に納骨するため
非常に信心深い人などが「自分が信じる宗派のお寺の本山で眠りたい」と考えた場合は、地元のお寺のお墓に入れるご遺骨と、本山に入れるご遺骨を分けることがあります。
これは特に「本山納骨」と呼ばれます。
ご遺族それぞれでご遺骨を持ちたい
「つい去年結婚した娘(妻)が亡くなった」などの場合、親御さんが心を残していることも多く、「実家でも娘の供養をしていきたい」と考えるケースもあります。
このような場合は、ご遺骨を2つに分けて、亡くなった方の実家と、亡くなった方の配偶者でそれぞれ供養していくことになります。
手元供養を行いたい
現在はご遺骨をアクセサリーにするという選択肢があり、またその技術も向上しています。そのため、「ご遺骨アクセサリーを作るためにご遺骨の一部を残し、それ以外を骨壺に入れてお墓に納める」というやり方を取る人もいます。
ご遺骨アクセサリーは手元供養のうちの一種ですが、「手元供養をするのであれば、絶対にご遺骨アクセサリーにしなければならない」という決まりはありません。骨壺のまま仏壇において弔いを続けることもできます。
自然葬のときに分骨を行う場合もある
自然葬とは、海や山、宇宙にご遺骨を納める方法をいいます。
このうち、海と山は、すべてのご遺骨を海・山に帰すことができます。もちろん、「すべてを納めるのは寂しい、手元に置きたい」ということであれば分骨も可能です。
対して宇宙葬の場合は、打ち上げられるご遺骨・ご遺灰はほんのわずかです。そのためほとんどのご遺骨は分骨というかたちで手元に残ることになります。
ご遺骨を分骨したい、どうすればいい?
ここからは、「分骨をしたい。そして片方を永代供養としたい」という場合のやり方について考えていきましょう。
分骨を行うためには「分骨証明書」が必要です。これは火葬を行ったタイミングで発行してもらえば面倒がありません(火葬場で発行してもらえます)。
分骨証明書の要不要、タイミング、申請先は以下の通りです。
・初めから2つ以上のところで埋葬するつもりでいる→分骨証明書が必要、葬儀社に相談する。火葬場で出してもらえる。
・片方を納骨して、もう片方を手元供養していきたい→手元供養をするご遺骨については分骨証明書は不要。ただし遺骨アクセサリーなどに加工する場合は必要になる可能性があるので、取得しておいた方が安心
・一度お墓に納めたご遺骨を取り出して、分骨をしたくなった→分骨証明書が必要、霊園に相談する
火葬する前の段階から「分骨をする」という強い希望があるのであれば、葬儀段階で葬儀社の担当にそのように話しておくとよいでしょう。そうすれば火葬した当日に分骨が発行されますから、その後「片方を先祖代々の家のお墓に入れて、もう片方を永代供養のお墓に入れる」までの流れが非常にスムーズです。
また、「一度お墓に納めたものの、後になって取り出して分骨をしたくなった」という場合は、現在納骨している霊園に相談する必要があります。なお樹木葬の場合は、特殊な方法での埋葬でない限り一度入れたご遺骨は取り出せません。合葬墓に入れたものや海洋葬を選んだ場合は、ご遺骨の取り出しはできません。
すでに分骨されているご遺骨を回収する場合
「亡くなった後分骨をしていたが、それらのご遺骨をすべて回収して、一か所で永代供養をしたい」という場合はどうすればよいのでしょうか。
一度分骨した場合であっても、合意があれば一つに戻すことはできます。そのときの手順は、以下の通りです。
1.元に戻したいご遺骨がある墓地の監理者に連絡する
2.ご遺骨を取り出す(※一部以外の樹木葬、合葬されたご遺骨は不可)
3.ご遺骨を一か所に集める
4.新しいお墓に入れる。このときに、永代供養墓を選択する
「分骨したのも収めたのも私たちである。かつどこの霊園に眠っているかもわかっている」という場合は、これらの作業はそれほど難航しません。
しかし「ほかの親族にわたっている」「どこの霊園にあるか分からない」という場合は、ご親族との話し合いが必要になりますし、霊園探しからしなければなりません。そのため、このようなケースではある程度長期戦で臨む必要があります。
まとめ
分骨は昔から行われてきたことであり、分骨をしたかたらといって故人が浮かばれないなどということはありません。
ただ「分骨と永代供養」を掛け合わせて考えたとき、注意しなければならない点が出てくるのは確かです。
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