- 墓じまい
- 2024.09.26
墓じまいを考える~墓じまいのやり方とその後の選択肢について
かつては、「亡くなったらご先祖様が眠るお墓もしくは婚家のお墓に入って、子どもにそのお墓の面倒を見てもらう」という形式が一般的でした。
しかし現在はこのようなかたちにとらわれず、自由な埋葬方法を選べるようになりました。そして、それに付随して考えられるようになったのが、「墓じまい」です。
墓じまいの意味とやり方について
墓じまいとは、「現在建っているお墓」を壊して、その土地を更地にすることです。お墓を壊すときには中に収められていたご遺骨も回収することになります。
「子どもがいないので、自分が死んだらお墓の面倒を見る人がいなくなる」「子どもに墓守をさせるのは心苦しい」「両親を含めてご先祖が眠っているお墓が北海道にあるが、自分は東京に出てきてもう戻るつもりがない」「自分はキリスト教だが、親は寺院のお寺に入っている」などのような事情のときに、墓じまいが検討されます。
墓じまいを行う手順は、
1.新しい埋葬場所・埋葬方法を決めて、「受入証明書」を交付してもらう
2.現在の墓地の管理団体に連絡して、「埋葬証明書」を出してもらう
3.市役所などにアクセスして、「改葬許可申請書」を手に入れる
4.3つの書類を合わせて、新しい埋葬場所があるところの自治体に提出する
5.石材店に連絡する
6.ご遺骨を取り出し、石材店の手を借りて墓石を撤去する
7.新しい埋葬先に埋葬する
の7ステップです。
なお6の段階で閉眼供養を、7の段階で開眼供養を行うこともありますが、これは必須ではありません。
また現在の墓地が寺院墓地である場合は、離壇料などが発生することもありますからしっかり話し合いをしましょう。ちなみに「信仰は続けるが、遠方に引っ越してしまうので、菩提寺から離れざるを得ない」などの場合は、寺院に相談すると引っ越し先の近くの同宗派の寺院を紹介してくれることもあります。
墓じまい自体にかかる費用は、高くても50万円程度でしょう。ただし、「新しい納骨場所を新たに求める」という場合は、その納骨場所・納骨方法に応じた費用が掛かります。「改葬先でまた新たに一般墓を購入する」とした場合は200万円ほどの値段がかかることもありますが、合葬に代表される低価格の選択肢を選べば50000円程度で済むケースが多いといえます。
なお一般墓地は、その利用時に、「永代使用料」を払い込んでいます。ただこれは一般的な「土地を取得するためのお金」とは異なり、このお金を払い込んだとしても墓地を「所有」できるわけではありません。そのため、墓じまいを行っても、払い込んだ永代使用料は返ってこないと考えるのが普通です。
墓じまいをした! その後の選択肢
お墓に収められていたご遺骨は、墓じまい後、取り出されることになります。ではこのご遺骨は、この後どうすればよいのでしょうか?
一般的な従来型のお墓に埋葬する
「遠方に引っ越したため墓じまいをしたが、従来型のお墓の形式が好きだった」という場合は、一般的な従来型のお墓を新たに建てて、そこにご先祖様のご遺骨を納める方法をとるとよいでしょう。ご親族からの反対が出ることもほとんどありませんし、同じ宗派の寺院墓地を確保すれば手厚く供養していってもらえます。
ただこの方法の場合、「墓じまいにかかる費用」に加えて、「新しくお墓を建てる費用」がかかります。この「新しくお墓を建てる費用」は、上でも述べたように、200万円近くになることもあります。
個別埋葬期間つきの永代供養墓に入れる
「従来のお墓のかたちで構わないと思っているが、墓守は私たちの世代で終わりにしたい」という場合は、個別埋葬期間つきの永代供養墓を利用するのがおすすめです。
これは、一定期間(33年など)を経るまでは個別に埋葬されていて、その後は合葬墓に入れられるというものです。後継者がいないあるいは継がせたくないと考える人に最適な方法で、近年注目を浴びています。
ただし、選択肢や形態によっては相応のお金がかかります。
合葬墓に入れる
合葬墓とは、ほかの多くの人と一緒にまとめて入るお墓のことです。
多くの個別埋葬期間付きの永代供養墓も個別埋葬期間が終われば基本的にはこの合葬墓に入れられますが、初めから合葬墓を選ぶこともできます。
合葬墓は個別にスペースを確保する必要がないので非常に安価で、50000円程度で改葬が済むことすらあります。
ただ、ほかの人のご遺骨と混ざり合ってしまうので、人によっては苦手意識を持つかもしれません。
納骨堂に入れる
納骨堂は、屋内に収骨スペースを設けて、そこにご遺骨を入れる方法をいいます。
天災に強く、暑い日にも寒い日にも快適にお参りができます。スペースの広さによって値段が分けられているので、自分の好きなところを選べます。また、仏教の場合は総本山が営む納骨堂もあるので、これを選べば宗教への帰属意識が高い人の供養にもなるでしょう。
納骨堂は「施設」にお参りにいくことになるので、早朝や夕方以降にお参りすることはできません。
また、お供えができないこともあります。
自然葬を選ぶ
「自然葬」とは、自然を埋葬箇所として選ぶ方法をいいます。現在は、野山あるいは公園型の霊園に収める「樹木葬」と、海にご遺骨を撒く「海洋葬」があります。
どちらも自然のなかで眠れるのが魅力で、墓石を持たないため費用が比較的安く抑えられます。
樹木葬の場合はシンボルツリーがあるので「手を合わせる場所」があるのがメリットですが、プランによっては100万円を超える価格になることがあります。
海洋葬は安価で50000円~からプランを選べますが、海にご遺骨を撒くためお墓参りはできません(行う場合は船で海に出ることになりますが、ピンポイントでのお参りはできません)。
まとめ
宗教観や家族の在り方が変わった現在、埋葬方法の選択肢も変わってきていますし、また選択肢自体が増えてもいます。そのなかで「墓じまい」が考えられるようになったのは、ある意味では当然のことだといえるでしょう。
ただし墓じまいは大きな決断でもあります。ご家族・ご親族とともによく考えて決めるようにしましょう。
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