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家制度

故人を身近に感じたい人に!手元供養という方法

そもそも手元供養ってどんなものなの?

手元供養とは、遺骨をお墓や納骨堂などに納めず、自宅などの身近において供養をする方法です。

法律にのっとって正しく扱えば遺骨を埋葬する義務はないのです。

手元供養を選ぶ人が増える背景にはさまざまな要因がありますが、お墓を入手するための経済的負担が大きいこともそのなかの1つと言われています。
新しくお墓を購入しようとすると高額な費用がかかり、決して簡単に出せる金額とはいえないでしょう。
かといってお墓を用意する必要のない永代供養墓や散骨などの方法を利用すると、手を合わせる対象がなくさびしい気持ちになるという人も少なくありません。故人との関係を大切にしたい人にとって、ごくわずかでも遺骨を残し手元に置いて供養したいと考えるのは自然なことでしょう。

また、代々に渡り家の継承を重んじる「家制度」が崩壊し、お墓を管理する人が少なくなっていることも手元供養が増える要因の1つです。
子どもたちに管理の負担を背負わせないよう墓じまいし、取り出した遺骨の一部を手元供養にすると考える親世代も増加しています。
そして3つ目の要因としては、宗教離れなどの影響で死後お墓に入ることが当たり前ではなくなっていることが挙げられます。

とはいえ、自分の身の終い方について選択肢が増えることは、悪いことではありません。人間の供養だけにとどまらず、かわいがっていたペットを手元供養する人もたいへん多くなっています。

手元供養の方法は2通り!

手元供養の方法は大きく分けて2つあります。

遺骨をすべて自宅で供養する方法と、分骨して一部を持ち帰り供養する方法です。

通常はすべてを1人で管理するとほかの親族が自由に供養できなくなるため、一部を手元供養とするのが一般的です。しかし「遺骨を分けると成仏できないのではないか」と考える人が親族にいる場合や、分骨して墓にお骨を遺してもほかに供養する人がいない場合などでは、遺骨のすべてを自宅で供養することもあるでしょう。

一部を手元供養にしたい場合には分骨する必要があります。
埋葬前であれば事前に火葬場に連絡しておくことで分骨してもらうことができます。しかしすでに埋葬した遺骨を取り出して分骨する場合には、分骨証明書が必要となる場合があります。分骨証明書の規定は自治体によっても違うため、あらかじめ確認しておくと安心です。

特に手元供養をしていた人自身が亡くなってしまった場合、分骨証明書がなければ誰の骨が分からないため、そのときになって埋葬しようと思っても引き受けてもらえません。あとでどんな事態になるか予測がつかないため、遺骨の管理者に連絡して分骨証明書を取っておきましょう。

お墓から遺骨を取り出すときに墓石を動かす必要があるなら、石材店に依頼する必要も出てきます。また閉眼供養や開眼供養といった法事を執り行うこともあります。

手元供養のメリットと注意点とは?

手元供養の最大のメリットは、なんといっても故人を身近に感じられることでしょう。
自分にとって離れがたい大切な関係であったならなおさら、亡くなったあとも遺骨を近くに置いて、存在を感じていたいという気持ちは強くなるものです。

また、お墓が遠方にあり、仕事が忙しくて供養に行きたくても行くことができないという人にとって、時間や手間をかけずいつでも供養ができる手元供養は、大きなメリットとなるでしょう。

そして手元供養の大きなメリットとして外せないのは、費用を大幅におさえられることです。

手元供養の方法にもさまざまなものがありますが、遺骨を加工しない場合なら1万円~10万円程度が相場となっており、経済的な負担が非常に軽くなります。ただし手元供養で注意しなくてはならないのが、日常品に紛れ込んでしまいやすく紛失のリスクがあることです。

特にアクセサリーなどにして手元供養をする場合は細心の注意が必要です。

また手元供養をすること自体に親族の了解が得られない場合もあるため、遺骨の加工を希望するときは事前に自分の考えを伝えておくと良いでしょう。
そして忘れてはならないのが、いつか手元供養をする人がいなくなる恐れがあることです。

手元供養をしていた人が亡くなったときにどのように対処するかも、前もって考えておきましょう。

手元供養するときの保管方法にはどんなものがあるの?

手元供養で遺骨を保管する方法としては、遺骨を加工するかしないかで分けることができます。遺骨をそのまま骨つぼなどに入れて供養する場合には加工は必要ありません。

一方、パウダー状にして宝石やアクセサリーなどに詰めたり、人工ダイヤモンドにする場合には加工が必要です。
また遺骨を携帯するかどうかでも分けることができます。
アクセサリーのように身に付けられる形にするか、自宅に安置して供養したいかによっても選ぶ方法は違ってくるでしょう。

遺骨は一度加工したら2度と元に戻すことはできません。よく考えて後悔のない方法を選ぶようにしましょう。

遺骨をそのままの形で安置する場合、保存環境によってはカビなどが繁殖することがあります。減菌して真空パックをするなどの対策をとると安心です。

悔いのない手元供養をしましょう

手元供養にはさまざまなメリットがあり、現代人の生活スタイルにも向いているといえるでしょう。

供養の方法については多種多様なサービスが出てきており、まさに過渡期を迎えているといえますが、そのなかでも自分の状況や、将来的なことも考えたうえで、供養の方法を慎重に選んだ方が良いでしょう。

家族がいる人は、自宅に安置することを了承してもらう必要があり、供養する人がいなくなったときに誰が引き継ぐのか、分骨証明書は誰が保管しておくかなどの取り決めをしておくことが重要です。
また、ほかにも供養する人がいる場合はその人たちの気持ちにも十分配慮して、どういう形で供養をするのか、あるいはしたいのかなどを事前に話し合っておくことも大切です。

さまざまある手元供養ですが、十分納得のできる悔いの残らない方法を選びましょう。

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