春のお彼岸が近づいてきました。
この時期にお墓参りをされる方も多いのではないでしょうか?
せっかくのお墓に行かれる機会ですので、ちょっとした豆知識を今回はご紹介します。
皆さまで行かれる際にはお話しの小ネタになっていただければ嬉しいですね。
お墓の塔婆とは
お墓参りに行くと塔婆(卒塔婆)がお墓の後ろに立っているのをよく見かけられます。
塔婆はご納骨法要や回忌法要の際、お墓に立てられる木製の板状のものです。
上の部分がギザギザした板状になっているものが多いですね。
形状には特徴があり4個所の切れ目が入っています。この切れ目の入れ方には意味がございます。
実はこの塔婆というものは「五輪塔」を形にしたものなんです。
五輪塔とは?
そもそも「五輪塔とは何なの?」と思いますよね。
私もこの仕事に携わるまではサッパリ意味がわかりませんでした。
実は、その昔お釈迦様のご遺骨は8つに分骨され、仏塔に納めれました。
このお釈迦様のご遺骨の入った仏塔を原型に作られたものが、石塔という形であれば五輪塔であり、建造物であれば五重の塔になります。
それが木材で作られたものであれば「塔婆」になるという事だそうです。
それぞれの形状や材質によって呼び方が変わるということなんですね。
何気なく見ている塔婆もこういった視点で見てみると、大切な供養の形の一つというのが伝わってきますよね。
お墓参りに行かれた際には、ぜひお墓とあわせて塔婆もご覧いただければと思います。
お墓参りに行かれる際には、お気を付けていってらっしゃいませ。
山内