お彼岸前にはお墓参りに備えてお墓の掃除をされる方が多いと思います。
もしくはお墓参りとお掃除を兼ねて行う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
気持ちよくお墓参りをするためにもお墓掃除はとても大切です。
お墓の掃除について考えていきたいと思います。
敷地内の清掃
まず墓地に到着したら、掃除の前にお墓に手を合わせこれから掃除をすることを報告します。
報告を終えたらお墓掃除の開始です。
最初はお墓の敷地内の掃除です。
掃除といっても拭く・磨くではなく、
雑草を取り払う・落ちている葉っぱやゴミを拾うといった所でしょうか。
長期間放置していると玉砂利の間から雑草がたくさん生えてくることがあります。
まめに刈り入れなど出来ればいいのですが、
お墓が遠方にあったりするとなかなか出向くことが出来ません。
ですので、お盆やお彼岸といったタイミングだけでも綺麗にされるのも良いと思います。
霊園によっては管理料を納めていて所もあると思います。
これがお掃除代と思われている方もいるかもしれませんが、
墓地内の通路や休憩所など共用部分を管理・維持するためのものです。
定期的に払っていたとしても
個々のお墓の掃除は管理料に含まれていないのでお気を付けください。
墓石を拭く・磨く
敷地内を綺麗にしましたら、今度は墓石のお掃除です。
まずはタオルまたはスポンジを準備して頂きます。
綺麗な水をバケツなどで汲んで来て、タオルまたはスポンジを水で濡らし絞ります。
後で空ぶきもしますのでタオルは少なくとも2種類あった方が良いでしょう。
上から順に水拭きで拭いていきます。
蜘蛛の巣がかかっていたり、虫がいることもあるので注意しながら行いましょう。
お掃除はご先祖様の供養になりますので、
ゆっくり心を込めて行って頂くとよろしいかと思います。
墓石は雨風にさらされているので土埃など様々な汚れが付着しています。
洗剤を使用したくなってしまいますが避けてください。
石は吸水するものなので家庭用洗剤を含んだ水を吸ってしまうと
シミや変色の原因になってしまうことがあります。
基本的には水で優しくゆっくり磨くのが良いでしょう。
また土埃が積もるだけでなく苔が生えてくることもあり、
それが原因で墓石を劣化させてしまう事もあるので気を付けましょう。
文字が彫刻されている所も汚れが溜まりやすく強く拭いてしまいがちですが、
欠けの原因になったり痛めてしまうので歯ブラシなどを使って優しく磨きます。
最後に
花筒や線香立ても中に溜まった水や汚れを取り除き綺麗に洗います。
そして最後に墓石全体の空拭きをします。
丹念に掃除をすると墓石のひび割れにも気づきやすくなります。
ひび割れはお墓を損なう原因になる事もあるので
もし気づいたら早めに墓石店にご相談して
適切な処置をお願いした方がよいでしょう。
全てが終わったら、新しいお花を供えてお線香を上げます。
これでお掃除は完了となります。
皆様にとってより良いご供養が出来ますように。
まごころアドバイザー