お墓参りをしていると、お地蔵様がいるお墓を目にすることがあります。
今回はお墓にあるお地蔵様の種類についてお話ししたいと思います。
お地蔵様の種類
丸彫り地様・・・
僧侶の様に清楚できりりとしたお顔に、額には白毫(びゃくごう)があり、袈裟(けさ)と呼ばれる布状の衣装を纏い、円形の蓮華の台座に立ち合掌しています。
舟形地蔵・・・
菩薩様本体の様相は丸彫り地蔵と変わりませんが、背後に船の形をした飾りをが置かれ、地蔵の頭の周りには光背(後光)が彫られています。
この舟には水子の名を刻む際、菩薩様本体に直接文字を彫らないようにという昔の人の温かい配慮が感じられますね。
子持ち地蔵・・・
基本的には先に紹介している丸彫り地蔵ですが、左手に子供抱きかかえていたり、袈裟の裾に子供が寄り添っている様子のものがあります。
お地蔵様の置き場所
特に決まりは無く、多くはお墓の空いているスペースにそのまま置かれます。手を合わせご供養できるように、お地蔵様専用の線香立て・香炉・花立を置かれたり、それらが一体型となった台座に乗せることもあります。
形はいろいろありますが、お墓にお地蔵さまがいらっしゃる理由としては幼子のご供養の場合が多いです。さらに、厄除けや病苦を代わりに引き受けて下さる、災難を予知するなど、様々なご利益がありますので私たちにとってもありがたい仏像なのです。