うどん県として知られる四国の香川県。
その高松市には、庵治石の有名な丁場があります。
丁場とは、石材を切り出す採掘場のことです。
同じ石材であっても採掘する丁場が異なれば石材の品質は
かなり違ったものになります。
また、等級のうち、一番低いのが「中目」、一番高いのが
「細目(こまめ)」で、中間は「中細目」です。
丁場の中でも最高品質の庵治石が採れるといわれているのが
大丁場がある香川県高松市の北東部の山麓の庵治町・牟礼町です。
ここで、命をかけて石材が採掘されます。
「イサム・ノグチ庭園美術館」
彫刻家イサム・ノグチ(1904~1988)が愛し、よく使用したのが庵治石です。
日系アメリカ人の有名彫刻家で、彼が使用したことで庵治石は世界的に知られることとなりました。
パリのユネスコ本部日本庭園の作品素材に庵治石を使ったことから、
イサム・ノグチは1969年から牟礼町を拠点として数々の作品を生み出しました。
新高松空港の近くにある「タイム・アンド・スペース」は
庵治石を使った代表作です。
そのアトリエと住居は「イサム・ノグチ庭園美術館」(予約制)として一般公開されています。
見るものを圧倒する石の彫刻に、国内外からも数多くの観光客が訪れています。
一見の価値ありです。