供養について シーミーと種類
<清明祭(シーミー)>
身近な先祖の墓参りをする年中行事
中国から伝わった「二十四節気」の一つで、4月~5月頃までに行われる祖先供養の行事のことで、伝統行事のなかでも大きなイベントの1つです。
祖先の墓を参り、土地の神様に感謝をします。
<神御清明祭(神ウシーミー)>
先祖ゆかりの御拝領墓(御先拝祖)などを巡礼する行事
<門中御清明祭(ムンチュウウシーミー)>
門中など一族先祖の墓に参る風習で、各家の代表者が参加する行事
シーミーでは門中墓に、重箱に詰めたごちそうや果物、お菓子やお花などをお供えし、お線香をあげて、ウチカビといわれるものを焼きます。
その後、親戚が一同に会し、墓前でごちそうを頂きます。
ご先祖様やお墓の土地の神様に感謝し、親戚同士が久しぶりに大人数で再会できる、とてもにぎやかな行事になっています。
※沖縄の御願に用いる、シルカビとウチカビ
シルカビ「白紙」 ‥‥神様へのお金(税金) 白い紙の半紙を折ったりして手作りするもの
ウチカビ「打ち紙」‥‥故人が使うあの世のお金 藁を原料とした黄色い紙に丸い刻印が打たれているもの(量販店で販売)
これを、専用の金属性のボール等に入れて神様やご先祖様の前で燃やし、「あの世でお金に困らないように」と煙にして送るそうです。
沖縄の御願では、使う道具ひとつをとっても深い意味合いがあり、ご先祖様を大事に思う気持ちが伝わってきます。
琉球墓 この大きなお墓はとても温かくて包容力があり、人がたくさん集う明るく楽しい場所です。
普段何気なく足を運びたくなるこのお墓には、生と死は特別なことではなく、生活していく中での自然な流れの1つであると改めて感じさせてくれる力を感じます。