初詣や祈祷、厄払いにに神社に行くと必ずくぐる鳥居。その鳥居はいつからあって、どんな形があるんでしょうか。今回は鳥居についてご説明いたします。
そもそも鳥居ってなーに!?
普段、使っている言葉でも「その意味はなに?」と聞かれると…なんだろうと戸惑ってしまいますよね。「鳥居」もその一つです。実は神様が住む神域と人間が住んでいる俗界を分ける境界線(結界)のなんです。鳥居をくぐるとそこからは神様の世界!ということになりますね。
神社のシンボルともいえる鳥居。今まで、おみくじや露店に気をとられ何気なくくぐっていました(汗)
鳥居のルーツはインドにあり??
ルーツは諸説ありますが、私たち石材店の業界紙でもある日本石材工業新聞に掲載された内容を参考にしますと、次のようなものが挙げられます。
・インドにあるお釈迦様のお墓「ストゥーパ」の前にトナーラという門がありますが、その形や音が鳥居に似ているから。という説。
・日本では古くから二本の柱の上部にしめ縄を渡した「しめ柱」というものがあり、これが鳥居の原型とする説。
・「古事記」に記されている、天照大御神(アマテラスオオミカミ)を天岩戸から誘い出すために鳴かせた「常世の長鳴き鳥(ニワトリの古称)」にちなみ、神の前に止まり木を置いたことを起源とする説。
などなど、様々です。こんなに諸説あるとは…んー何が正しいんだろう?迷ってしまいまいますね。
鳥居もいろいろ
今まで鳥居の形は一種類だと思っていましたが、実は様々な形があることをご存知でしたか?
ということで、代表的な形をいくつかご紹介いたします。
【神明鳥居】
※靖国神社など
見た目はシンプルで直線的。派手な飾りはありませんが、その分落ち着いた印象があります。
【明神鳥居】
※大阪の住吉神社など
笠木が反っていたり「額塚」があったり。神明鳥居とは違って、豪華な印象を受けます。6世紀に仏教が伝わった際、寺院建築の影響を受けたと考えられています。
【両部鳥居】
※日本三景の厳島神社など
本体の鳥居の柱を支える形で稚児柱(稚児鳥居)があり、その笠木の上に屋根があります。足がたくさんあってどっしりした印象を受けますよね。日本三景の厳島神社の鳥居が有名です。
いかがでしょうか。次回、神社に行かれた際にはチラッと「鳥居」を見上げてみてください。思わず、「神明鳥居」だ!と言葉がでそうになるかも(笑)どんな形だろう?と考えるだけでもいつもとはちょっと違う、新たな気持ちでお参りできるかも知れませんね。