仏教から生まれた「言葉」と「ことわざ」-1

仏教とは仏陀(ブッダ)が説いた教えのことで、修業を通して悟りを開き、この世界からの解脱を目指します。実は、その仏教の教えにちなんだ「言葉」や「ことわざ」は私たちの身の回りに数多くあります。今回からシリーズでご紹介して参ります!

仏教から生まれた言葉

【挨拶】
国語辞典には「人に会った時や別れる時などに取り交わす、礼にかなった動作や言葉」と書かれています。現在、行なわれている挨拶としての意味です。しかし仏教語辞典によると、本来の仏教語としての意味は「師匠が弟子の悟りを推し量る事」と書かれています。
つまり「挨」とは相手に問いかけを行うこと。「拶」とは相手の問いかけにすかさず切り返すことです。これが転じて、相手とコミュニケーションをとることを「挨拶」という言葉になりました。

【ありがとう】
何かをしてもらったとき感謝の気持ちを込めて「ありがとう」と言います。ありがとうを漢字で書くと「有り難う」です。これも仏教から生まれた言葉とは驚きですね。
実は、お釈迦さまのお話に「盲亀浮木のたとえ」というのがあります。それが「ありがとう」の語源と言われています。

≪盲亀浮木の例えとは≫
百年に一度海面に浮上する目の見えない亀がたまたまそこに漂っていた流木の穴に頭を入れたという「涅槃経」にある話から〕
仏の教えに出会うのが容易でないことのたとえ。また、非常にまれなことのたとえ。浮き木の亀。
※出典 三省堂大辞林

ここから「有る」ことが「難しい」、「有り難い」こと。ここから他人から何かをしてもらえることは「有る」ことが「難しい」、「有り難い」こと、「ありがたいことです」となり、「ありがとう」となりました。

仏教から生まれたことわざ

【三日坊主】
僧侶になると決めて仏門に入ったのに厳しい戒律や修行に心が折れて3日で止めてしまう、という話から転じて、新しくはじめても3日で止めてしまうこと、または止めてしまう人のことを表すようになりました。

【三人寄れば文殊の知恵】
文殊とは仏教の知恵を司る菩薩のことです。そのことから「複数人の知恵は文殊の知恵に匹敵する」という意味となります。そこから転じて、1人では難しくても三人が集まれば素晴らしい考えが思い浮かぶ、という意味で使われるようになりました。

今回はここまでとなります。ぜひ、周りの方に自慢?してみてください(笑)

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仏教から生まれた「言葉」と「ことわざ」-2

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