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ここがポイント!お布施を渡す際の知っておくべきマナーとは?

読経料や戒名料ではない!「お布施」の意味とは?

お布施とは、お坊さんに対する謝礼のことです。

「布施」というのは元々、仏教の六波羅蜜という修行のひとつで、「財施」「法施」「無畏施」の3つがあります。
葬儀や法事・法要で渡すお布施はこの中の「財施」にあたります。
修行のひとつですので、本来お布施はお寺ではなくそのお寺のご本尊に捧げるものです。

このお布施を受け取ることによってお寺側は寺院を維持し、法務を円滑に行うことができるようになります。
またご本尊を守っているお坊さんやその家族の暮らしを支えることにもなります。

つまり、お布施は間接的にご本尊を守るために使われている、と考えるとよいでしょう。

勘違いしてはいけないのは、お布施は決して読経や戒名に対する対価ではないということです。

そのため読経料や戒名料という言葉は使いませんし、決まった金額というのもありません。

実際にお布施の金額がいくらになるのかは、故人やその家族とお寺との関係性によって決まります。

多くお金を包んだからといって成仏できるというわけではありませんので、経済的に無理のない範囲で問題ありません。
その金額に対する価値を感じて包むということがなによりも大切なことです。

お布施は価値を感じて包む感謝の意味

お布施の袋はどんなものを選べばいいの?

お布施を包む袋は奉書紙に包む場合と白封筒に入れる場合の2種類があります。

一般的には奉書紙に包んで渡した方が丁寧だといわれていますが、どちらの袋であっても問題ありません。

奉書紙で渡す場合の包み方は、まずお札を半紙に包んで中包みに入れるか、あるいはお札をそのまま中包みに入れます。
そしてその中包みを上から奉書紙で包みましょう。
奉書紙の折り方は慶事の際の折り方と同じです。
上側の折り返しに下側を被せるようにします。
これはお布施という行為そのものは不祝儀なわけではないから、というのがその理由です。

ちなみに奉書紙はツルツルした方が表面で、ざらざらした方が裏面ですので気をつけましょう。

奉書紙を用意できない場合には、市販の白封筒で代用することもできます。
ただしその場合には郵便番号の印刷がされていない封筒を選ぶようにしましょう。

あらかじめ封筒に「御布施」や「お布施」とプリントされている場合には、そのまま中袋を使用せずにお札を入れ、裏面に住所と金額を記入します。

なお、水引が必要かどうかは地域などによって異なります。
一般的には双銀や白黒、関西では黄色と白の水引が多く使用されています。

ただお布施はお寺に対して渡すものです。

渡す先であるお寺に不幸があったわけではないので、水引は付けない方がよいといわれることもあります。

そういったお布施の細かな包み方については、お寺に相談するなどしてそれぞれの地域の慣習に合わせるとよいでしょう。

お布施の表書きで注意するべきポイントとは?

袋の表書きは、奉書紙や封筒の上部の中央に「御布施」や「お布施」と書くか、あるいは表書きはなにも書かずに空白にしておきます。
袋の裏面に住所や金額を記載する地域もあります。

金額の書き方は頭に「金」を付け、漢数字に旧字体を使用すると丁寧です。
例えば5千円なら金伍阡圓、5万円なら金伍萬圓、10万円は金壱拾萬圓というように記載しましょう。

本来お布施は対価ではありませんので金額を書かなくてもよいのですが、お寺の記録や経理、税務上の都合で書いておいてくれた方が助かるという意見もあります。
記載しておいた方が親切かもしれません。

そのほかの気をつけるべき書き方のポイントとしては、お布施の表書きには薄墨ではなく黒墨を使用すること、できれば毛筆で記載することが挙げられます。

薄墨は親族に香典を渡す際などに使用するもので、お布施としてお坊さんに渡す際には使用しません。

また毛筆でなく筆ペンを使用して表書きをしても問題ありませんが、筆ペンには薄墨用と普通の黒墨用があるので間違えないようにしましょう。

また交通費や宴席代を渡す場合の書き方も基本的には同じです。
その場合には、それぞれ表書きとして「御車代」や「御膳料」と記載しましょう。

お札の入れ方やお布施の渡し方で気をつけるポイントとは?

お札の入れ方として注意するべきポイントは、まず古いお札ではなく新札を使用することです。
古いお札を使ったり、折り目を入れたりするのは香典の際の入れ方のマナーですので、間違えないようにしましょう。

香典の際に古いお札を使ったり、折り目を入れたりするのは、あらかじめ不幸に対する準備をしている、という失礼を避けるためです。

しかし法事・法要や葬儀の際のお布施はあらかじめ用意しておくべきものですから、新札を使用します。

もうひとつ気をつけるべき入れ方のポイントは、お札を入れる向きです。
お札を入れる向きは肖像画が袋の表面側になり、入れる際には肖像画の部分が最後になる(上の方にくる)ようにします。
この場合も香典の際の入れ方とは逆向きになりますので注意しましょう。

お布施を渡すタイミングは法事・法要の際と葬儀の際とで異なります。

法事・法要で入り口に受付が設置されている場合には、そこで渡しましょう。
受付がない場合には、法事・法要の前にお坊さんに挨拶を兼ねて渡すとよいでしょう。
その時間がなかった場合には、法事・法要後にお礼の挨拶を兼ねて渡すのがおすすめです。

葬儀の際も葬儀前のお坊さんに挨拶をするタイミングで渡すとよいでしょう。
もちろんこの場合でも、時間がなかった場合には葬儀後に渡しても問題ありません。

お布施の渡し方は、本来はお盆にのせて渡すのが一般的な作法とされています。
正式には切手盆や祝儀盆と呼ばれる黒いお盆が用いられますが、用意できない場合にはそういったお盆でなくても構いません。
お盆を用意できない場合には、ふくさにお布施を包むのが渡し方のマナーです。

ふくさの包み方はまずダイヤの形になるよう広げ、中央よりやや右側にお布施を包んだ袋を置きます。
それから右、下、上、左の順番に折っていきます。
お布施を渡すときにふくさを開き、お布施を取り出したらそれをふくさの上にのせ、お坊さんに渡しましょう。

お布施の渡し方のポイントとしては、直接手渡ししてはいけないということです。
そのためお盆やふくさを使用します。

ふくさの包み方がよく分からないという人は中に挟むだけの簡易なものも売られていますので、そういったものを使用するとよいでしょう。

お布施を渡す時のマナー

大切なことはお寺に感謝の気持ちを伝えること!

お布施には袋の書き方や包み方、お札の入れ方、お布施の渡し方などさまざまな細かい決まりがあります。

ただし忘れてはならないことは、お布施の本来の目的がお寺に対して感謝の気持ちを伝えることだということです。

ですからあまり書き方などの形式的なマナーにとらわれるよりも、感謝の気持ちを込めてお布施を渡すことの方が、形式どおりではあるものの気持ちのこもっていない渡し方をするよりはずっとよいといえます。

一方で、それぞれのマナーにもひとつひとつ意味があります。

なぜそのようにしなければならないのかという理由を考えれば、自然とマナーに沿った行動ができることでしょう。

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