知っていますか?お墓参りの正しいマナー

お墓参りをしてもいい時期は決まっているの?

お墓参りは、基本的にどの時期に行っても構いません。一般的には春分の日や秋分の日を含むお彼岸や、8月13日から16日までのお盆の時期、故人の命日などに訪れます。また、結婚や出産など人生の大きなイベントを迎える時に、故人やご先祖様への報告と感謝の気持ちを伝えるためにお墓参りに行くという人も多くいます。

ところで、なぜお彼岸にお墓参りに行くのか気になる人もいるのではないでしょうか。
お彼岸の中日にあたる春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」秋分の日は「先祖を敬い亡くなった人をしのぶ」とされている日です。また、仏教の教えでは、わたしたちが生活しているこの世界は「此岸」といい、東に位置するといわれています。

一方、故人がいるとされる極楽の世界は「彼岸」といい、西に位置するといわれています。
春分の日と秋分の日は真東から太陽が昇り、真西に沈んでいくため此岸と彼岸が最も通じやすい日と考えられているのです。そこで、故人とつながりやすい春分の日、秋分の日を含む前後3日間をお彼岸として故人の供養をしに行くという風習が生まれたといわれています。

服装は、どんなことに気をつけるべき?

お墓参りに行く際、避けたいのは毛皮やファーの付いた服装です。毛皮やファーは殺生を連想させるので、革ジャンやアニマル柄なども極力避けた方が良いでしょう。
日差しの強い時期など帽子やフードを被って行くのは問題ありませんが、合掌するときには脱ぐのがマナーです。また、神社やお墓は神聖な場所なので、派手な服装や露出の高いものはおすすめできません。暑い時期でも、できればタンクトップやキャミソールのみの服装は控えましょう。

アクセサリーにも注意が必要で、ぶつかると墓石を傷つける恐れのある大ぶりなブレスレットや時計、ネックレスなども避けた方が安心です。

これらの点に気を付ければ特に決まりはないので普段着でも大丈夫ですが、本格的な掃除をするためにお墓に行くのなら、なるべく動きやすい服装でぬれてもいいように長靴などを持参すると良いでしょう。

ご先祖様に新年のあいさつや、成人式の報告をしにお墓参りに行く場合は晴れ着でも構いませんが、先述したように毛皮やファーの襟巻は避けましょう。

法事でお墓を訪れる時は、法事にふさわしい服装を心がけます。
たとえば男性なら黒のスーツにネクタイ、セカンドバッグなどの小物も黒に、女性の場合は黒のスーツやワンピースに、黒いストッキングが好ましい服装です。少なくとも7回忌までは喪服や準喪服を着ていくのがマナーとされています。

お墓参りの持ち物は?

お墓参りに行く際、忘れずに持っていきたい持ち物がいくつかあります。

まずはお供え用の仏花です。
墓石には花立てが両サイドにあるので、購入するときは2束購入します。花の種類は菊やカーネーション、ユリなどが一般的です。
故人が好きだった花や、自宅の庭に咲いている花を持って行くのも良いですが、毒のある花(ヒガンバナやスズラン)、つる性の花、香りの強い花などはタブーとされています。
また、ひとつの束の合計は3本、5本、7本というように奇数にしてお供えしましょう。

お線香は束単位で持っていき、ろうそく・マッチ(ライター)もお線香に火をつけるために必要なので忘れてはいけません。
風の強い日などは、ろうそくでうまく火をつけられないこともあります。そんな場合に備えて、ターボライターなどの消えにくいライターがあると安心です。

そしてお供え物は、故人が好きだった食べ物や飲み物を持っていくと良いでしょう。
タバコやお酒が好きだった人は、それらも一緒にお供えして大丈夫です。ただし、お供え物をそのまま置いて帰ると、カラスが散らかすことがあり、また持ってきた物や時期によってはお供え物が傷んでしまうこともあります。
そうなるとほかの人やお墓を掃除する管理者の迷惑になるので、帰り際にきちんと持ち帰るのがマナーとなっています。

お墓を掃除するためのスポンジや雑巾など、掃除用具も必要です。細かい部分の掃除ができるように歯ブラシがあると便利でしょう。
墓地によってはごみ捨て場や水場がないところもあるので、ごみ袋や水を入れたペットボトルを持っていくのも良いかもしれません。

また、意外に忘れてしまいがちな持ち物が数珠です。
数珠を持っている人はお参りの際使用できるよう、早目にバッグなどに入れておくと安心です。

お墓に行ってから困ることのないように、持ち物は事前にチェックして準備しておきましょう。

お墓参りの正しい手順が知りたい!

普段、当たり前のように行っているお墓参りにも、正しい手順があります。

まずお参りをする前には、墓地の清掃をします。墓石に一礼、合掌をしてから周辺の草むしりや植木を刈り込みましょう。
次に墓石の掃除をします。掘られている文字の中や台座の側面、背面なども忘れてはいけません。金属製のたわしや研磨剤が含まれている洗剤を使用すると墓石を傷つけるので注意してください。
掃除が終わったらお参りの準備です。
花立てをきれいに洗い水を取り換えて花を入れます。

それからお供え物を置き、ろうそくを立てたら線香に火をつけて、一人ずつお参りします。お参りは、故人と縁が深かった人から順番にしましょう。お参りをする人は数珠を左手に持ち、ひしゃくで墓石に水をかけ墓石の前に屈んだら、今度は数珠を両手にかけてお参りします。

こうして全員のお参りが終ったら、線香が消えたことを確認し、お供え物を下げます。

最後にごみを落としていないかチェックをすることも、お墓参りの大事な手順の一つです。手おけやひしゃくを借りた場合は、元の場所に戻すことも大切なマナーです。

今まであまり気にしていなかった人も、これらの手順を意識してお参りを行ってみてください。

マナーを守って故人やご先祖様に感謝の気持ちを!

お墓参りはお盆やお彼岸に限らず、人生における節目の報告などお参りをしたいと思ったときに行っても問題はありません。ただし、故人やご先祖様を敬う気持ちを表すものとして、服装のマナーや持ち物、お参りの正しい手順は意識したいものです。

持ち物は前もって準備をしておくと、当日忘れ物をして困ることがなくなります。

花やお供え物は当日購入するとしても、線香や掃除道具などはまとめて準備しておくのがおすすめです。また、正しいお参りの手順を知っておけば、法事などの人が多く集まる席などでも、戸惑うことなく振る舞うことができるでしょう。

正しいお墓参りのマナーを意識して、故人やご先祖様に感謝の気持ちを伝えましょう。

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