永代使用料とは何かを知っておこう!
永代使用料とは、永代に渡りお墓の土地を使用するための料金のことです。
霊園や墓地などの土地には、それぞれ異なる規約があります。
永代使用料は決まりに従い、契約した「土地を使う権利を得るための料金」と考えると良いでしょう。この際には、墓地などの土地を買うわけではなく「借りる」ことになります。そのため、相続時には消費税や相続税はかからないのが永代使用料です。
また、永代使用料は土地の立地条件や大きさなどにより相場が変わってくるものです。駅に近く便利な公共交通機関がある都市部では高くなり、郊外では安くなります。人気がある墓地は埋まってしまうことが多いので、見学して気に入れば仮押さえをしておくことをおすすめします。
お墓の土地を決める時には永代使用料の相場価格も考慮しながら、家族や親戚がお墓参りしやすいような配慮をすると良いでしょう。
永代供養料について教えてほしい!
永代供養料は遺骨を預かり、合同で祀り永代に渡って供養するための料金のことです。
これはお墓参りができない、あるいはお墓参りをする人がいない場合に、霊園などで遺骨の埋葬や供養をするものです。
永代供養の中には納骨堂と呼ばれるものがあります。
屋外型は個別に安置するものや、合祀して埋葬するなどの形があります。
永代供養は「永久に供養する」という訳ではなく、供養する期間が決まっています。一般的な期間には33回忌が多いのですが、これよりも少ないものや相談で決める場合などさまざまです。
永代供養料については、供養する期間についての確認が必要でしょう。また、供養する期間が終了した後についての契約内容も場所により異なります。合同で祀り他の遺骨とともに供養される場合が多いのですが、これもさまざまなので契約時に確認しておくと良いでしょう。
永代供養料の相場は、施設の設備、アクセスの利便性、納骨方法などの契約内容により異なり、数万円から数百万円と大きな開きがあります。永代供養をお願いする場合は、契約内容や相場を考慮しながら検討すると良いでしょう。
永代使用料と永代供養料の違いはどこにあるの?
永代使用料は「自分でお墓を建てて管理する永代使用」、永代供養料は「遺骨を預けて管理してもらう永代供養」にあります。
永代使用とは土地を使用する権利のことで、お墓を建てる際にはじめに支払う料金のほかに年間管理料が発生することがあります。寺院や霊園などの契約にもよりますが、確認することが大切です。
永代供養料ははじめに支払うことで契約期間内の供養をしてもらえますが、霊園などにより供養する期間には違いがあります。中には、霊園があるうちは供養が可能というものもあります。永代使用料を「永代供養料」と混同してしまう例もあるので注意が必要です。
はじめに納めた永代使用料で「永代供養」をしてもらえると勘違いすると、お墓を維持できなくなった場合にトラブルになる可能性もあります。あくまでも、永代使用料は土地に関わるものであることを認識しておくことです。
永代使用料と永代供養料の違いについては、しっかり把握しておくべきでしょう。
お墓の永代使用料に注意点はあるの?
永代使用料を納めてお墓を建てた後は、たとえ使用してもしなくても料金は返還されないことが多いので注意が必要です。
永代使用料では土地を購入したことにはならないので、権利を管理側に移すこともできないことも覚えておきましょう。もし墓地を使わなくなった場合は、お墓を撤去して使用していた土地を霊園などに返すことになります。また、永代使用の権利は家族以外の第三者に転売することもできません。これも所有権は霊園などの管理側にあるからです。
永代使用料を納める時は、霊園などにより契約内容が異なるので注意が必要です。また、気に入った墓地の仮押さえをする場合、石材店の指名制度があると決まった店で墓石を作るようになります。これについても確認しておくことをおすすめします。
永代とは何年先までを言うのか教えてほしい!
「永代」とは長い年月を指し、お墓が何代に渡って使用されたら途絶えてしまうのかを明確に示してはいません。永代には「何年」という年数に関する定義はないと考えた方が良いでしょう。
永代使用料は、予測できないお墓の使用期間を「永代」と定義しています。
一般に、お墓は数年で使用が終わるものではないと考えられます。一度建てたお墓は短期間で次々と変えていくものではありません。その意味で、長きにわたる「永代」が使われているのであって、永久という意味でもありません。永代供養も永久に供養されるものではなく、管理側により違いはありますが期間が決められています。
このことからも、永代の意味は永遠ではないことが理解できるでしょう。
永代使用料について知っておきたいことのまとめ
自分でお墓を建てる時は、霊園などの管理者に永代使用料を納めることになります。
お墓は何代先まで続くのかはよく分からない不確定な要素を含んでいます。お墓を永代にわたり供養できるのが望ましいのですが、現実にはそうはいかない場合もあるでしょう。永代使用料は霊園などの土地を使う権利のことなので、墓じまいなどの際には内容をよく理解しておかなければいけません。
また、霊園などの管理側が寺院であっても、同じ宗派になる必要はないので覚えておきましょう。檀家になるかどうかも強制ではないのですが、供養をお願いする場合は宗派に合わせて行うことになります。永代使用料を納める時に、宗派について気になる場合は確認しておくことをおすすめします。
「永代供養料」との違いなど、永代使用料についてよく知っておきましょう。それぞれの相場を知り契約内容について確認することは、大切なお墓を維持していく上で大切なことでしょう。