少子化が続く現在、「永代供養」の選択肢が多くの人に選ばれるようになってきています。そして今後もこの流れは続くものと思われます。
それでは、永代供養という選択肢を選んだ場合は、お盆の行事はどのように行えばよいのでしょうか。
※ここでは、特段の事情がない限りは、仏教に限ってお話します。
永代供養墓の種類と、お盆の基礎知識
「永代供養墓とお盆」について述べる前に、まずは「永代供養墓の種類」について紹介していきます。
永代供養墓には、主に2つの種類があります。
・個別埋葬期間を経て、合同のお墓に移される
・初めから、大勢の人のご遺骨と一緒に埋葬される
個別の埋葬期間を経てから合同のお墓に移されるタイプのお墓は、一定期間(13年や33年など)を個人あるいは家族単位で過ごして、そののち合葬墓に移される形式を取ります。「初めの間は家族だけでゆっくりと過ごし、面倒を見る人がいなくなるであろう年月が経過したのちに合葬墓に入り無縁墓になることを防げる」というのが最大の特徴です。
対して初めから合葬される方法の場合は、かかる金額が最小限で済むというメリットがあります。
いずれの場合でも、お盆の供養は「しなければならないもの」ではありません。
お盆の供養は個々人の考え方によって行うか行わないかを決めるものであるため、これを行わないからといって罰されることはありません。
また、たとえお盆の供養を行わない(=仏教行事を行わない)としている場合であっても、ご先祖様に挨拶をする意味も含めて、ご家族でお墓の掃除をしたり、仏壇をきれいにしたりといった対応はした方がよいでしょう。
このことを前提としたうえで、「永代供養墓を利用していて、尚且つお盆の供養をしたい」と考えているご家庭がどのようなやり方をとるべきかを考えていきましょう。
個別埋葬期間中である永代供養墓の場合は、一般的なお盆と同じようにする
「個別埋葬期間中の永代供養墓を利用していて、尚且つお盆の供養をしたい」ということであれば、個別にご僧侶を呼んで読経などをしてもらうとよいでしょう。
永代供養墓といっても、個別の埋葬期間中であるならば、一般的なお墓と変わらないからです。
また、「節目の年(三回忌など)にはご僧侶を呼ぶが、それ以外の年は家族でお参りをするだけにする」というやり方を取ることもできます。
個別供養をお願いした場合のお布施の相場は、初盆(四十九日法要後に初めて迎えるお盆のこと)30,000円~50,000円程度が相場です。それ以降の年に個別供養をお願いした場合のお布施の相場は5,000円~10,000円程度です。
「お布施は気持ちを表すものであって、明確な金額の定めはない」とされていますが、このような「相場」は一応押さえておいた方がよいでしょう。
合葬墓に入っている場合は、ご僧侶による合同供養が行われることも多い
すでに合同墓に入っている場合は、個別で依頼しなくても、「合同供養」というかたちで仏教行事が行われることがよくあります。
「合同供養が行われるタイミング」は、墓地によって異なります。
たとえば寺院墓地の場合はお盆などの節目に加えて、毎日朝夕の読経を行うところも多く見られます。
しかし民間の霊園の場合は「月1回」「お盆とお彼岸のとき」「1年に1回」「何もしない」など、その判断は霊園ごとに異なります。
寺院墓地の合同墓を利用している場合は、お盆の供養が行われないということはまずありません。そのため、「合同供養の形式で構わない」という場合は、寺院にお任せしても構わないでしょう。お布施に関しては「必要ない」としている寺院が多くみられますが、5,000円~程度を包む場合もあります。
民間霊園を利用している場合で、かつ「霊園では合同供養を行わないが、お盆の供養をしてほしい」と希望する場合は、やはり「個別供養」という選択肢を取ることになるでしょう。合同墓に入っている場合であっても、個別供養を依頼することは可能です。なおこのときに包む金額は、上で述べた相場と同じくらいです。
まとめ
埋葬方法が多様化し、宗教への帰属意識が変わっていくなかで、「お盆のときの供養の方法」も様変わりしていっています。特に、ほかの人と一緒に眠ることを前提としている永代供養墓の場合は、どのようにしたらいいかとまどうご家庭も多いかと思われます。
個別埋葬期間中の永代供養墓で供養を行いたい場合は、個別に法要を依頼する形式をとるとよいでしょう。合同墓に入っていて供養を行いたい場合は、まずは「合同法要が行われるかどうか」を確認したうえで、判断すると間違いがありません。
もっともこのような「供養の仕方」は、あくまで選択肢のうちのひとつにすぎません。供養は「絶対に行わなければならない」と決められているものではありませんし、「絶対にこのやり方で行わなければならない」と決められているものでもありません。残されたご家族の心に添うやり方を取るとよいでしょう。ただし法要を行わない場合であっても、お墓や仏壇の掃除は行うようにしましょう。
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