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あの人の愛した土地に骨を返したい ~海外散骨の事情~

公開日:2023/11/1

弔いの形が多様化し、死に関する価値観も多様化してきた現在、より自分らしい埋葬の形態を選びたいと考える人が増えてきました。また、「自分は遺された側だが、大切な人を、その人が望んだかたちで弔いたい」と考える人もいるでしょう。

そのようななかで生まれた弔いの形態のひとつとして「散骨」があり、そしてその「散骨」のなかに「海外散骨」があります。

散骨と、これを選んだ有名人について

「散骨」とは、海や山にご遺骨を撒いて弔う方法です。

散骨の歴史自体は非常に古く、万葉集の時代から行われてきました。また現在では海にご遺骨を撒く「海洋散骨」の形態もよく知られるようになりました。

散骨は「自然のなかに還ることができる弔い方法であるため、自然を愛する人によく選ばれています。法律面をクリアする必要がありますが、名優として知られた石原裕次郎氏は死後湘南の海に散骨されましたし、X JAPANの元メンバーであったhide氏のご遺骨の一部はロサンゼルスの海にまかれています。

日本で行う散骨は、比較的費用の負担が少ないというメリットもあります。

海洋散骨の場合は

・船をチャーターして家族で散骨する

・散骨希望のほかの家族と一緒に船をチャーターして散骨する。

・業者に任せる(代理散骨)

のいずれかの方法をとることになります。

上にいくほど費用が高く、下にいくほど費用が安くなりますが、一番上のやり方であっても50万円程度しかかからないため、一般的な墓石~墓所を購入するよりも安く済むことが多いといえます。

「海外散骨」という選択肢について

一般的に「散骨」というと日本国内で行うものを指すことが多いのですが、海外に足を運んで散骨することも可能です。上ではhide氏のことを取り上げましたが、コメディアンで俳優であった荒井注氏はオーストラリアのケアンズ沖で散骨されていますし、落語家として知られている立川談志はハワイのハナウマ湾などで眠っています。これらの海外散骨は故人の生前の意志を反映して行われることが多いのですが、ご家族が「故人が好きだった場所、行きたがっていた場所」を散骨の場所とすることもあります。

また、海外の俳優や歌手のなかにも、海で眠ることを選んだ著名人は多くいます。

このことからも分かる通り、「海外での散骨」は決して不可能な選択肢ではありません。

なお、ご遺骨は飛行機の機内に持ち込むことが可能です。もっともこの場合には、乗り合わせた周囲の人に対する配慮として、「ご遺骨が入っているとは分からないような持ち運び方(風呂敷に包むなど)」の対応が求められます。

また、特別な書類も必要ありません。ただ、埋葬許可証や粉骨証明書を持って行くと、手荷物検査でひっかかりにくくなりますし、トラブルが起きたときも状況を説明しやすいでしょう。また、入国審査で滞在理由を聞かれたときのために、英語で「海外散骨のために渡航してきた」と説明できるようにしておくとより良いでしょう。

海外散骨を行う場合の注意点

日本は比較的宗教に対して寛容な国だといわれていますが、この考え方は全世界に適用されるものではありません。それぞれの国にはそれぞれの考え方があり、代表的な宗教があり、宗教的な決まりがあり、死生観があります。そのため海外散骨をしようとするのならば、その国の文化や宗教観、死生観などについてある程度勉強しておくのが望ましいでしょう。

また、それぞれの国で定められた「散骨のルール」を確認する必要があります。たとえばドイツは、埋葬に関する法律が非常に厳しく、「飛行機からご遺骨を撒く」という方法は認められていません。

またアメリカでも、「海に散骨する場合は、陸地から約5キロ以上離れたところから撒かなければらない」などの決まりがあります。

これらの海外散骨の決まりは各国で共通したものではありません。そのため、「Aという国のBという海に散骨したい」などのような希望があるのなら、事前に下調べを行うことが求められます。

なお、「自分でやるのは難しい」「うまく手続きができるか不安」ということであれば、専門の業者を頼りましょう。

まとめ

「海や山などにご遺骨を撒く」という方法は昔からとられていて、「散骨」と呼ばれてきました。現在でもこの散骨の形態を選ぶ人は少なくありません。著名人のなかにもこの方法をとっている人が多く見られます。

また、海外を散骨の地として選ぶ「海外散骨」もあります。ご遺骨は飛行機のなかにも手荷物として持ち込めます。なお海外散骨を行う場合は、「飛行機内では周りの人に配慮する」「念のため書類を持っていく」「入国審査の質問に答えられるようにしておく」「その国の文化や宗教観に敬意を払う」といった注意が必要になります。

自分たちでは行うことは少し難しそうだ……ということであれば、専門の業者を頼ってもよいでしょう。専門の業者は、散骨のみならず海外散骨に関する知識があるため、安心してお任せすることができます。

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