お墓参りに行くと、お墓の横に灯篭が建っているのを見かけることもあると思います。
お墓の前にある灯篭は「墓前灯篭」と呼ばれ、お墓に一対もしくは右側に一基設置するのが一般的です。
墓前灯篭には、お墓に眠る人を灯火で供養するという役割の他、故人があの世で道に迷ってしまわないようにする道灯りの役割、お墓参りに来た人が迷わないように道しるべ的な役割、暗闇を明るく照らし邪気を払うというような意味などがあります。
灯篭の構造
【宝珠(ほうじゅ)または玉(たま)】
灯篭の一番上に飾られている、玉ねぎのような形をしている部分です。
【笠(かさ)】
火袋の屋根となる部分です。墓前灯篭では四角、円形などの形があります。
【火袋(ひぶくろ)】
灯火が入る部分です。装飾目的では灯をともすことはありませんが、明かりを灯す場合にはこの部分に火や電気で明かりを灯します。
【受(うけ)】
火袋をのせる台の部分です。最下部の地輪と対になっていることが多いです。
【柱(はしら)】
受と地輪をつなぐ部分です。
【地輪(じりん)】
最下部の足となる部分です。
墓前灯篭の窓の模様
墓前灯篭の火袋には左右に円窓があります。一方は円形、もう一方は半円形となっています。
円は「太陽」、半円は「月」を表しています。日中の太陽の光、夜の月明かりが入るという意味が込められており、実際に火袋に明かりを灯していなくても同等の効果があるとされています。
灯篭もご用意しております。ご希望などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
太田