灯篭とは、仏教とともに中国大陸から伝わったとされる、日本の伝統的な照明器具の1つです。
近年ではどのような場所でも電気があり、照明器具も普及しているので、灯篭が本来持っている役割は薄れていて、どちらかといえばお墓の景観をよくしたり、お墓を華やかにするなど、デザイン面で重視されるようになっています。
灯篭の意味
仏教において「火」は神聖なものとされてきました。
お墓の灯篭は墓前灯篭といって、お墓に眠る人を灯火で供養するという意味の他に、故人があの世で道に迷わないようにする道灯り、暗闇を明るく照らすことで邪気を払うことにもなります。
昔は照明器具がなく、街灯もなかったので、灯篭はお墓参りに来た人が道に迷わないように道しるべのような役割にもなっていたそうです。
灯篭は必要?
お墓に設置する灯篭は一対、もしくは右側に一基設置するのが一般的ですが、必ず設置しなければいけないという事はございません。
ただ、この墓前にある灯篭は、灯りをともしていなくとも、一年中灯りをつけているのと変わらない功徳を積んでいるとされています。
お墓に灯篭を設置することで、灯火がある最善な供養ができて、お墓の景観を良くすることにもつながりますので、お墓に灯篭を設置することを検討されてみてはいかがでしょうか。
成田