お墓には墓石の他、水やお花を供えたり、ろうそくや線香と灯したりといろいろな供養の方法がございます。
聞きなれないかもしれませんが、『塔婆供養(とばくよう)』または『卒塔婆供養(そとばくよう)』というのを聞いた事はあるでしょうか。
意外と知られていない塔婆供養についてご案内いたします。
塔婆供養の意味
塔婆といわれてもピンとこないかたもいらっしゃるかもしれません。
塔婆は墓石の後ろに立てている、1メートルから2メートル弱ほどの長さがある細長い木の板で、文字が書かれています。
塔婆供養とは、彼岸や年忌法要などで墓の周りに卒塔婆を立てて故人を供養することをいいます。
塔婆供養は故人の追善供養(ついぜんくよう)になります。
追善供養とは、「生きている人の善行が故人の善行にもなる」という仏教の教えからくる儀式で、塔婆を立てることが善行につながります。
宗派によっては卒塔婆供養を行わない場合もあります。
古い塔婆はどうする?
宗派により違いはありますが、卒塔婆には戒名・梵字・施主名・回忌の回数などを書きます。
お墓を建てたときや、納骨するとき、それに法要やお盆・お彼岸などのときにお寺にお願いして卒塔婆を用意してもらい、卒塔婆を立てて供養します。
塔婆を立てっぱなしにしておくと、長い間風雨にさらされて腐ってしまったり、強い風にあおられて飛ばされたりするときもあります。
管理するお寺が塔婆を手入れしてくれる場合もありますが、頻繁にお墓参りできない場合は、古くなった卒塔婆をお焚き上げをしてもらいましょう。
成田