普段墓地で見るお墓はどうやって作られているのか、普段は見えない裏の部分を少しだけご紹介させていただきます。
割ってみないとわからない?
墓石を作るにはまず、石を採掘するところから始まります。黒い石だったら“あっちの山”、白い石だったら“こっちの山”と山によって採れる石が違ってきます。この山のことを丁場(ちょうば)と呼びます。丁場で採掘された石はとても大きい状態で、慎重に運ばれてきます。
実はこれには理由があります。お客様からどのような形や大きさの墓石の注文が入ってもすぐに対応できるよう、原石は大きいものを準備しておきます。
そして…この原石はカットしてみるまで墓石に使えるかどうかわからないのです!苦労して運んできても、割ってみたら傷が入っていて使えなかった…ということも多いのです。
そんな中、基準を満たせた石をお客様からご契約いただいたお墓の大きさに合わせてカットしていきます。これで第一段階終了です。
墓石はダイヤモンドと一緒?
原石をカットしただけの状態では「ただの石」です。まだまだ、墓石とはいえません。意外と知られていないのですが、墓石もダイヤモンドと一緒で磨かないと皆様が知っているツヤが出ないのです。黒い石も白い石も磨くことによって、ピカピカの石に変身していきます。まずは荒い目の砥石から始め、小さい目の砥石に変えて何度も磨いていきます。そして最後は手で持てるくらいの小さい研磨機をもって職人が手磨きで仕上げていきます。
見学させていただいたときはちょうど、和型墓石の蓮華(レンゲ)と呼ばれる部分を磨いていました。担当者に聞いたところ「細かい作業は男性よりも女性の方が向いています。」と教えてもらいました。久々に見学させてもらいましたが、改めて根気のいる作業だと感じさせられました。ちなみに、私には絶対できないと思います(笑)
数々の工程を経て完成へ
お墓の大きさに合わせてカットして磨かれた石は、大切に梱包してお客様がお墓を建てる墓地に運ばれます。その前に最終チェック!ライトを当てて、「磨き残しがないか」「欠けや傷はないか」などなど人間の目で確認して、問題が無いものだけがお墓として認められます。多くはないのですが、最終段階まできて“不合格”となる場合もあります。その場合はもう一度始めから作り直します。一生に一度のお墓づくりですので、私どもも万全の状態でお納めしたいと思っているからです。今回は私も一緒に製品の確認をさせていただきましたが、綺麗に仕上がっていました。ここまでくると最後は現場での工事を残すばかりとなります。たくさんのスタッフの手を経て完成したお墓はご契約をいただきました全てのお客様にご満足いただけると思います。と今回は堅苦しい内容でしたが、いかがでしたでしょうか。今後も、皆様のお墓づくりをサポートしていきますのでよろしくお願いします。
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