兵庫県にあるとある地域の共同墓地にて墓石建立のことでご相談がございました。
これは少し前のお話になります。年が明けて間もなくのことです。
当社のホームページをご覧になりながらお問い合わせのお電話をいただきました。
まずはお墓のハンドブック(カタログ)を見たいので送ってくださいとのこでした。
お届け先等を確認をし、翌日にハンドブックを宅配便にてお送りしました。
その後、一週間程でご連絡を頂き、〇〇ページのお墓を建てたらいくらになるかとのことです。
お見積もりの前に、お墓をお建てになられる墓地を確認する必要がございますので、おおよその住所をお知らせいただき、近隣の職人が現地を見て、採寸を行って参りました。
墓地の区画、通路状況に問題ないことを電話で報告し、お見積もりとお墓の完成予想図をつくることになりました。
完成予想図は3日間程で出来上がり、お見積書、完成予想図、石見本サンプルと一緒にお客様へお送りいたしました。
お客様のお手元に完成予想図が届いたころ、ご変更箇所が無いかお電話を差し上げました。
特に図面の変更も石の種類も変更が無いとのことでした。
随分とあっさりとした方だと思い、図面、石の種類のご変更が無ければ、次に彫刻案をおつくりしてみたいとお伝えしたところ、〇〇家とかで特にこだわっていないとのことです。
折角お建てになるので、何かお墓に彫刻したい文字や絵柄は無いかとお尋ねしたが、これと言ってないとのことです。
私はお客様の言われた内容の彫刻内容のデザイン案と、折角お建てになるので、何か気持ちのこもったお墓になればと思い、「さくら」のお花をお石塔に彫刻した場合の完成予想図をお送りいたしました。
数日後、こちらからお客様にご連絡を差し上げ、彫刻内容をご覧いただいたかと思いますが、いかがですかとお尋ねしたところ、突然張りつめていた気持ちが切れたかのように、感動しましたと一言。これでお願いしますと言い、泣き崩れるかのようお電話をお切りになられました。
一工夫加えることにより、思入れのお墓にすることができて良かったと思っております。
まごころアドバイザー
笹田 龍雄
笹田 龍雄