これは長野県松本市にある地域の共同墓地にて、墓じまいをされた方の1年前を振り返ってのお話しです。
墓地内にあるお墓の位置関係は問題なく、既に改葬申請手続きは終えているとのことです。
そうなると、工事のタイミングが合えばいつでもお墓じまいは出来るのですが、お客様からはご相談があるとのことです。
それは、お寺さんとお付き合いは無く、魂抜き(閉眼供養)は行わないのですが、問題ないでしょうかとのことです。
私どもとしては、各宗派の僧侶の方をご紹介も出来ますが、お寺様の境内墓地でないので、閉眼供養を行わないで墓じまいをされる方もいらっしゃる旨をお知らせいたしました。
次に何かご事情でもおありですかとお尋ねしたところ、無宗教でこれまで仏事的なことを行たことが無いとのことです。
お葬式もお寺様をお招きせず、簡易的に家族のみで行ったとのことです。
それであれば、ご家族様の考えに合わせて対応させていただくことをお知らせいたしました。
お客様は続けて言ったのは、無宗教でありながら矛盾していますが、お彼岸を過ぎてから工事してほしいとのことです。
お彼岸中はお墓参りされている方が多いので、彼岸明けのご希望に合わせることが可能ですとお伝えいたしました。
ふと疑問に思ったのですが、なぜ、お彼岸過ぎてからの工事を希望されたのかお尋ねいたしました。
無宗教ではあるものの、お知り合いの方から彼岸(ひがん/悟りの世界)と此岸(しがん/現世)のお話を聞いたとのことです。
もしかしたらお墓に眠るご先祖様のことを想い、彼岸明けの工事をご希望されたように思えました。お客様の気持ちはきっとご先祖様が居る彼岸の世界へ届いたのではないでしょうか。
まごころアドバイザー 笹田龍雄