近年、「終活」のひとつとして、またご両親の御葬儀などをきっかけに、ご自身やご先祖のお墓を撤去して墓地をお寺などに返還する「墓じまい」を行う方が増えていることを受け、「墓じまい」をご経験された方を対象に、意識調査を実施した。
調査概要
調査日 :2019年11月27日~29日
調査方法 :インターネットアンケート
調査対象 :全国 30~70代の男女で、2015年以降に
「墓じまい」を当事者又は家族として経験された方
有効回答数:200名(男性171名、女性29名)
結果のサマリ
・墓じまいの理由は「遠距離」「継承者不在」「家族に面倒かけたくない」。ご自身の高齢化やお墓の近隣在住の親戚の減少なども。
・墓じまいのタイミングやきっかけは「終活」「身内の葬儀」「先祖供養の節目」。
・墓じまいにかかった期間、「3か月以内」「半年以内」が多く、半年以内が約8割。
・「予想より早い」約4割、「予想通り」約4割と、期間に関する評価は良好。特に40代では過半数が「予想より早い」と感じている。
・墓じまい、始める前に不安に感じたこと、実施後大変だったことは、「寺や業者とのやり取りや手続き」「兄弟親戚間での意見調整」。ただし、実際に大変だったことは事前の不安に比べて回答率が減少しており、予想したほどの大変さはないことがうかがわれる。
・墓じまい後のお骨の供養は「永代供養墓を購入した」が最多の3割
・墓じまい、9割以上の経験者が「良かった」「どちらかといえば良かった」と回答。女性は9割近くが「良かった」と回答。
・また、約6割の経験者が、親せきや知人に墓じまいを相談されたら「奨めたい」。
・墓じまいの情報源は「インターネット」「石材店や改葬先事業者」「テレビ・ラジオ」。インターネットは50代以下で多く、業者は70代が高く、書籍、口コミ、新聞などは60代が高めの結果。60代以上の女性はお寺(住職)に相談すると回答した人も。
・住まいから墓じまいしたお墓の移動距離は、1時間以上が74.5%にのぼる
・トラブル経験者は1割程度で、不安に思う人が多いが実際のトラブルは少ない。
・墓じまいしたことで、約4割の人が墓参り頻度増と回答。
・特に30代、40代の若い世代で、墓参り頻度増だけでなく、祖先を身近に感じたり、考える機会も増えたと感じる人が多くみられ、良い変化が生まれている。
グラフから見る傾向
【墓じまいの理由は「遠距離」「継承者不在」「家族に面倒かけたくない」】
墓じまいの理由を聞いたところ最も多かったのが「お墓まで遠距離なので墓参りなどが思うようにできない」(複数回答 1位56.0%/単数回答 1位27.5%)。次いで「継承者がいない」(複数回答 同率2位44.5%/単数回答 2位23.0%)、「子供や他の家族に、お墓についての面倒をかけたくない」(複数回答 同率2位44.5%/単数回答 3位21.5%)となっています。お墓を守る当事者の不便さと、後継者の問題が墓じまいの大きな要因のようです。また、複数回答ではご自身の高齢、お墓の近隣在住の親族の減少なども3割以上の回答でした。
【墓じまいのタイミングやきっかけは「終活」「身内の葬儀」「先祖供養の節目」】
墓じまいを行おうと思ったタイミングやきっかけを聞いたところ、最も多かったのが「終活の一環として」で、複数回答で47.5%、単数回答で32.5%と高い回答率でした。次いで「身内が亡くなったことを機に」(複数回答 2位38.5%/単数回答 2位28.0%)、「先祖の33回忌、50回忌といった節目に」(複数回答 3位18.0%/単数回答 3位11.0%)となっています。
【墓じまいにかかった期間、「3か月以内」「半年以内」が多く、半年以内が約8割 作業期間に対する感想は「予想より早い」約4割、「予想通り」約4割】
手続きを開始してからすべてを終えるまで、墓じまいにかかった期間を聞いたところ、「3か月以内」が26.5%、「半年以内」が23.0%で、78.0%が半年以内を選択回答していました。また、墓じまい終了までにかかった時間は予想に比べてどうだったかを聞いたところ、41.0%の方が「予想していたよりも早く終わった」と回答。特に40代の若い世代は過半数が予想より早いと感じています。ちなみに早いと回答した人の約9割(91.3%)は半年以内に終えており、感じ方の境界線は「半年」程度のようです。
【墓じまいで不安・大変だったことは「寺や業者とのやり取りや手続き」「兄弟親戚間での意見調整」】
墓じまいの手続きを始める前に感じた不安と実施後大変だったことを聞いたところ、不安・実施後ともに「お寺や石材店とのやり取りや手続き」「兄弟や親族など関係者間の意見調整」が上位にあがりました。しかし、回答率でみると、実際の数値は事前の不安を下回っており、思うほど大変さを感じなかった方がいることもうかがえます。
【墓じまい後のお骨の供養は「永代供養墓を購入した」が最多の3割】
墓じまい後のお骨について聞いたところ、最も多かったのは「永代供養墓を購入した」で32.5%でした。2位は「新しくお墓を購入し、建立した」で26.5%、次いで「既に建てていたお墓に埋葬した」で23.5%でした。
【墓じまいは9割以上が良かったと回答。約6割の経験者が相談されたら「奨めたい」と回答】
墓じまい実施の評価を聞いたところ、「良かった」70.5%、「どちらかといえば良かった」まで合わせると95.5%の人が良かったと回答しており、「しないほうがよかった」と回答した人はゼロでした。特に女性は評価が高く、89.7%が「良かった」と回答しています。また、知人や友人に相談されたら奨めるかを聞いたところ、58.5%が「奨める」と回答しています。
【墓じまいの情報源は「インターネット」「石材店や改葬先事業者」「テレビ・ラジオ」】
墓じまいについてどのような情報源で情報を得たかを聞いたところ、「インターネット」が最も多く62.5%。次いで「石材店や改葬先事業者」28.5%、「テレビ・ラジオ」21.5%、「お墓や終活に関する書籍など」21.0%となっています。情報源は年代で差異が見られ、インターネットやテレビは50代以下の世代が高く、業者は70代は、書籍、口コミ、新聞などは60代が高めになっています。また、60代以上の女性はお寺(住職)に相談するといった回答も見られました。
【住まいから墓じまいしたお墓の移動距離は、1時間以上が74.5%にのぼる】
墓じまいしたお墓が当時の住まいからどの程度離れていたか、移動時間を聞いたところ、最も多かったのは「1時間以上2時間未満」の18.0%で、ついで「2時間以上3時間未満」の14.5%、同率で「30分以上1時間未満」と「3時間以上4時間未満」の14.0%となりました。1時間以上、に回答した方の合計は実に74.5%にのぼりました。
【墓じまいしたことで、約4割の人が墓参り頻度増と回答】
祖先を身近に感じたり、考える機会も増えたと感じる人が多くみられ、良い変化が生まれている
墓じまいをした後、お墓参りの頻度の変化を聞いたところ、43.5%が「増えた」と回答。より近隣にお墓を移すことや自分でお墓を建てる作業に携わったことで、墓参り頻度に変化がみられるようです。
また、墓じまいの後、祖先に対する心情変化を聞いたところ、「身近に感じるようになった」「考える機会が増えた」と回答した人が3割以上に上っています。
「身近に感じるようになった」は40代が54.5%、60代が52.6%、「考える機会が増えた」は30代が55.0%、40代が51.5%、「話題にする機会が増えた」は30代で27.5%といずれも高い回答を得ており、墓じまいの経験は、家のお墓や祖先供養などについて、若い世代にも良い変化を生んでいるようです。
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