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墓じまいの疑問!墓石の解体にかかる費用は?

公開日:2018/8/30



墓じまいとは、お墓から魂抜きをしてもらって遺骨を取り出し、別の安置場所に移すことを指します。今までお参りしていたお墓は解体して撤去し、更地に戻してお寺や墓地の管理者に戻さなければなりません。墓じまいをする際は墓石の解体・撤去だけでなく、「ほかにどういったことをする必要があるのか」「どれくらいの費用がかかるのか」といったことも気になります。また、「解体した墓石の撤去後はどうなるのか」といったことが気になる方もいるでしょう。

ここでは、墓じまいにまつわる上記のような疑問について解説します。

墓じまいとは何をすること?

墓じまいとは、墓石を解体撤去して更地に戻すことです。墓地は、購入したわけではなく永代使用料を支払って霊園や寺院などから借りているだけのものになります。

そのため、墓じまいした後は、更地に戻して、お寺や霊園の管理者に返さなければなりません。お墓の下には、先祖の遺骨が納められています。

墓じまいをするであれば、先祖の遺骨も取り出して永代供養墓などの別の安置所に移すことが必要です。(※1)

そのため、墓じまいを行う際は墓石の撤去を行う前に、遺骨をどこに移転するかを決めておかなければなりません。

また、お墓の遺骨を自分で勝手に処分することは法律上禁止されています。(※2)

そのため、現在のお墓や移転先の管理者に対してだけでなく、行政上の手続きをとることが必要です。(※2)

墓石を解体する前にすること

墓じまいをすることに決めたら、まずはお墓に埋葬されている遺骨の内容を確認する必要があります。「誰の遺骨が入っているのか」「遺骨の数はいくつあるのか」といったことを把握したうえで、移転先を決めなければいけません。「お墓を受け継ぐ人がいない」「子どもにお墓の維持管理の負担をかけたくない」などの理由で墓じまいを行うケースも増えています。

そのため、管理や維持の手間がかからないお墓の移転先が選ばれている傾向です。永代供養墓や納骨堂の利用がよく見られますが、散骨を選ぶケースもあります。

墓じまいは、墓守りをしている人だけで決めてはいけません。親族の中には、お墓やそこで眠る故人に対して深い思い入れをもつ人がいることもあるのです。先祖代々受け継いで管理してきたお墓をなくしてしまうことに抵抗を覚える人もいます。

そのため、必ず親族間でよく話し合い、了承を得てから墓じまいを行うようにしましょう。了承を得られたら、早い段階でお墓を管理している霊園やお寺側にも墓じまいするつもりであることを伝えてください。

また、お墓を建てるときには一般的に開眼供養(かいげんくよう)という儀式を行って魂を入れます。

また、墓じまいするときには、魂を抜く閉眼供養(へいげんくよう)を行うことが慣例です。供養を僧侶へ依頼する場合は日程をお寺側と打ち合わせて決めておく必要があります。

墓じまい後にお骨を永代供養墓や納骨堂に移転する際は、改装許可証が必要です。現状納骨されている墓地の管理者(霊園や寺院など)から埋葬証明書、改装先の管理者から受入証明書を受け取ってください。墓地のある市町村の役場で改装許可申請書を入手して必要事項を記入し、そろえて提出します。問題がなければ改装許可証が発行されますので、それを移転先に提出しましょう。

なお、墓じまい後に散骨や手元供養をする場合は、改装許可証は必要ありません。

墓石を解体・撤去することは自分たちでは困難ですので、石材店などの業者を選定する必要があります。墓地や霊園によっては指定業者が決められていることもありますので、管理者に確認すると良いでしょう。

また、特に指定業者がなくても、相談すれば紹介してもらえることもあります。墓石を解体・撤去する業者が決まれば、作業の日取りを話し合って決定します。(※1)(※2)(※3)(※4)

解体後の墓石はどうなる?

解体した後の墓石は、業者が撤去を行います。

その後の処分方法は大きく分けて「撤去後の墓石を1カ所に集めて供養」「リサイクルに回す」という2つのケースです。(※5)

リサイクルされるケースでは、撤去された墓石は産業廃棄物として取り扱われます。

そのまま墓石として再利用するわけではなく、機械で粉砕して、寺院の砂利や下層路盤材などの建築資材の形で使われることが多い傾向です。(※6)

墓じまいに必要な費用は?

墓じまいには、閉眼供養や離檀料、撤去費用など、さまざまな費用が必要です。お墓の規模などによって金額は異なりますが、大まかな費用としては次のようになります。まず、閉眼供養の相場は1万~5万円程度です。一般的な法要を行ったときと大きく金額が変わることはないでしょう。

なお、菩提寺の墓地ではなく僧侶に公共の霊園などに来てもらった場合は、お車代を別途わたすのが慣例です。これは5,000~1万円程度が一般的といえます。

菩提寺にあるお墓を墓じまいする場合は、檀家をやめるために離檀料の支払いが求められるケースも多いです。離檀料とは、もともとお世話になってきた感謝の気持ちを表すお布施になります。

そのため、必ずしも支払わなければならないものではありませんが、話し合ったうえ納得できるのであれば支払うほうがスムーズに墓じまいを行えるでしょう。金額は値段が決まっているものではありませんので、気持ちによるところが大きいのですが、3万~20万円が相場とされています。

墓石の撤去にかかる費用は、1平方メートル当たり10万円が目安です。実際にかかる費用の平均は15万~30万円程度かかることが多い傾向といえます。具体的な墓地の広さや墓石の大きさ、作業の工数などによって金額は変動しがちです。

例えば、解体撤去するお墓が狭い通路などの場合は重機が使えないため、手作業となり追加費用が発生するということもあります。

そのため、できるだけ事前に業者から見積もりをとるようにしましょう。

また、書類の手続きを行政書士などに依頼した場合は、数万円の費用が発生します。(※4)(※7)

墓じまい後についても考えよう

「高齢でお墓のお参りができない」「子どもにお墓の管理を任せられない」「お墓の維持管理の負担をかけたくない」などの理由から墓じまいを考えている家庭も増えています。

しかし、墓じまいをするということは、これまでお参りしてきたお墓をなくし、遺骨を別の安置場所に移転させるということです。永代供養墓などは基本的に合祀となることが多く、遺骨がほかの人のものと混ざってしまう可能性があります。

また、散骨を供養方法に選択すると心のよりどころとなるような墓標が残らなくなってしまうという点はデメリットです。

墓じまいしようと思うと、手段や費用にばかり目が行きがちになります。

しかし、「墓じまいをした後に遺骨をどうするのか」といったことも充分に検討したうえで、「墓じまいを行うかどうか」を決めることが大切です。事前に親族の方ともしっかり話しあって、悔いのない選択をしてください。

墓じまいをノウハウまとめた記事

これで全部OK!知っておきたい「墓じまい」!お墓のしまい方と費用について

※1:【未来創想~想い出を未来のちからに~】今増えている墓じまいっていったい何?

https://www.miraisoso.net/blog/?p=3638

※2:【位牌・仏壇仕舞お役立ちサイト】墓じまいとは?:失敗しない墓じまいの方法と進め方

http://reset-soul.com/useful/hakajimai1

※3:【散骨@マガジン】継承者がいない場合の墓じまいの方法と手順・流れ

https://www.352-mag.com/hakajimai.html

※4:【葬儀・葬式ガイド】墓じまいの流れと費用について

https://isan-kaiketsu.com/sogi/hakajimai-nagare-hiyou/

※5:【終活ねっと】墓じまい時の墓石について解説!撤去費用や撤去後の行き先など

https://syukatsulabo.jp/article/6018

※6:【終活ねっと】墓石のリサイクル?墓地から撤去された墓石はどこにいくのか!

https://syukatsulabo.jp/article/5692

※7:【未来創造~想い出を未来のちからに~】気になる墓じまいの費用はどれくらい?

https://www.miraisoso.net/blog/?p=3633

2段落は段落全体で(※1)(※2)(※3)(※4)を参照

4段落は段落全体で(※4)(※7)を参照

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