「地元にもう戻る気はないので、実家近くにあるお墓を墓じまいしてしまいたい」「お墓を引き継ぐ人がいないので、墓じまいをして元々のお墓を更地にしてしまいたい」「先祖代々のお墓が寺院にあるが、自分が信仰している宗教はキリスト教である」などの理由で、墓じまいを考える人もいることでしょう。
ただ、墓じまいは多くの人にとって初めての経験であり、また最後の経験となるものです。そのため、「墓じまいにかかる費用」「墓じまいにかかる時間」「墓じまいで起こりがちなトラブル」などについての疑問を抱く人も多いと思われます。
今回はそんな疑問のなかから「墓じまいにかかる時間」をピックアップし、これについて解説していきます。
墓じまいにかかる時間は数か月~数年程度
「墓じまいをしよう」と考えてから、実際に墓じまいをするまでにかかる時間は、数か月~数年程度を見ておいた方がよいでしょう。
なぜなら、墓じまいをする場合には、以下の手順をとる必要があるからです。
1.親族に相談する
2.今現在お墓がある墓地管理者(住職など)に相談をする
3.移転先の墓地を決める
4.市役所―現在のお墓がある墓地―移転先の墓地とやりとりをして、改葬に必要な書類を用意する
5.石材店に相談する
6.閉眼供養を行う
7.ご遺骨を取り出して、新しい移転先にお連れする
8.現在のお墓を取り壊す
※7と8は順番が前後する場合もあります。
このなかでも、2~5および7と8は省くことができない工程です。
1については「そもそも親族もおらず、自分自身も一人っ子なので相談する相手がいない」という状況ならば省略することができます。
また、6についてはしばしば誤解されますが、閉眼供養は法律によって定められた工程ではありません。宗教行事の一種にすぎないため、ご家族側が「これは必要ない」と判断すればしょうりゃくすることができます。また、新しいお墓を作ってそこにご遺骨を納める場合は開眼供養を行うケースもよくみられますが、これも省略することは可能です。
役所の手続きや、お墓の取り壊しにかかる時間について
墓じまいを行う際には、市役所―現在のお墓がある墓地―移転先の墓地とやりとりして書類をそろえなければなりません。「どこの施設で、何の書類をとるか」が決まっているうえ、その3つそれぞれとやりとりをしなければ、改葬はできません。現在は書類のやりとりを郵送などで行うことができる場合もありますが、市役所での手続きだけでも最低でも1週間程度はかかりますし、墓地とのやりとりの過程でさらに必要日数が伸びる可能性もあります。
そのため、2週間~1か月程度はかかると考えておいた方がよいでしょう。
お墓の取り壊しに関しては、基本的には立ち合いは不要です。石材店にお任せすれば、日にちを決めて取り壊してくれます(※ご家族が希望すれば立ち合いは可能です)。
ただしお墓を取り壊す前にはご遺骨を取り出す必要があります。墓石の種類によっては石材店の手を借りなくてもご遺骨を取り出すことができる場合もありますが、石材店の協力なしには取り出すのが難しい場合もあります。ただし、「自分たちで取り出せるかどうか」を見極めるためにはやはり石材店側の意見を仰がなければなりませんから、特別な事情がある場合を除き、石材店への連絡はほぼ必須だといえます。
現在のお墓が建っている場所が市営墓地や民間墓地などの場合は、墓地側との話し合いにそれほど時間はかからないでしょう。しかし寺院墓地の場合で、かつ寺院との話し合いが上手くいかなかった場合、撤去までに非常に長い時間がかかるケースもあります。
また、もうひとつ頭に入れておきたいのが、「季節」の問題です。
墓じまいは「この季節にしなければならない」「この季節にしてはいけない」と決められているものではありません。
しかし豪雪地帯などの場合は、冬場の墓じまいが困難(あるいは不可能)なこともあります。このようなケースでは、「秋口に墓じまいの話をし始めて、墓じまいをすることは決定したが、実際に墓じまいの作業を行えるのは来春である」という状況になることもあります。
まとめ
今まで使っていたお墓を片付ける「墓じまい」は、多くの人にとって初めての経験であり、最後の経験となることが多いものだといえます。お墓はその特性上、人によって「お墓をどうとらえるか」「墓じまいをどう考えるか」に違いがみられやすいものであるため、話し合いが難航することもあります。また、寺院墓地にお墓があったり、まだ新しい墓地と契約していなかったり、豪雪地帯であったりした場合は、墓じまいをするまでに長い時間がかかることもあります。
逆に言えば、「親戚がほとんどいない」「今まで使っていた墓地が、寺院墓地ではない」「すでに新しいお墓を用意してある」「豪雪地帯ではない」という場合は、墓じまいにかかる時間は非常に短くできます(※ただし、書類のやり取りにはある程度の時間はかかります)。
自分たちのお墓の状況を確認して、効率よく墓じまいができるように計画を練ることが大切です。
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