「墓じまい」は非常にデリケートな問題です。また、「墓じまいはもめる、とよく聞く」という人も多いのではないでしょうか。
ここでは、「なぜ墓じまいはもめると言われているのか」「墓じまいにおけるもめ事の解決策としてどのようなものがあるのか」について解説していきます。
墓じまいでもめる理由1~手を合わせる場所がなくなる
「墓じまいをすると、手を合わせる場所がなくなる」と懸念する人は多くいます。これはある面では真実です。たとえば、墓じまいの後のご遺骨の埋葬方法として海洋葬を選んだ場合は「ご遺骨を撒いたピンポイントの場所」に行くことは非常に難しくなりますし、樹木葬の木の下に埋めると「自分たちのお墓」という印象が薄くなるかもしれません。
しかし同じ樹木葬であっても、石碑(プレート)を置けるタイプのものを選べばこのような不安は軽くなります。そこに埋葬されている人の名前を記した石碑(プレート)は、手を合わせ、故人への思いを託せるよりどころとなるでしょう。
また、個別に埋葬できる納骨堂を選べば、「手を合わせる対象」は残り続けます。一般的なお墓のかたちにこだわりたいのであれば、値段は高くつきますが、「お墓タイプのスペースに個別埋葬できる納骨堂」を選べば、従来型のお墓とほぼ変わらない感覚でお参りができます。
墓じまいでもめる理由2~合葬されるのがかわいそうに思える
「墓じまい」という言葉は、しばしば「合葬(骨壺からご遺骨を取り出し、ほかの人のご遺骨と一緒に埋葬する方法)」と結び付けて考えられます。そのため、「亡くなってからもほかの人に気を使わないといけないなんて」「その人の体がばらばらになって、ほかの人と混じるなんていやだ」といった忌避感を持つ人も多くいます。
このような場合は、「合葬されない永代供養墓」を選ぶとよいでしょう。
一般的な永代供養墓は、「一定期間は個別埋葬をし、その期間が過ぎたら合葬する」というスタイルをとっています。しかしなかには、「何年経とうとも合葬は行わない」としている施設(プラン)もあります。
一般的な永代供養墓に比べると、選択肢はどうしても限られてしまいますが、これを選べば「合葬の不安」を解消することができます。
墓じまいでもめる理由3~信心深い人だったから、お寺の墓地から出したくない
「菩提寺に先祖代々の墓があり、そこで弔ってきた。本人も非常に信心深い人だった」という場合、すでにあるそのお墓を墓じまいすることに抵抗感を覚える人も多いかと思われます。しかし「祭祀継承者たる子ども(一人っ子)が遠方に住んでいて、もう帰ってくることができない。」「子どもがおらず、お墓の面倒を看ることができない」という場合は、思い入れのあるお墓であっても墓じまいをしなければならなくなることが多いといえます。
この場合は、まずはその菩提寺のお墓のプランの種類を聞いてみましょう。現在はお寺のお墓のプランも多様化していて、一般的なお墓プランと永代供養墓プラン、樹木葬プランなど、多岐に及ぶ選択肢を提案しているお寺もあります。もしその菩提寺が永代供養墓プランを扱っているのであれば、それに切り替えができないかを相談してみましょう。
「菩提寺では対応が難しいようだ」ということであれば、菩提寺と同じ宗派で、かつ祭祀継承者の現在の住まいの近くにあるお寺に相談するようにしてください。同じ宗派であれば、ご遺骨の移転はスムーズに行えます。
「墓石の管理自体が難しい」ということであれば、それぞれの本山の納骨堂にご遺骨を納めるのも手です。本山の仏様に見守られながら眠ることができるため、信心の篤い人の心に添うことができるでしょう。
墓じまいでもめる理由4~お墓参りが難しい
「本当は墓じまいをしたくないが、お墓参りや管理が難しい」という理由で墓じまいを考えている人は、お墓参り代行サービスを検討してもよいでしょう。これは、ご家族に代わって、業者がお墓の掃除やお手入れ、お参りなどを行ってくれるサービスです。
また、新型コロナウイルス(COVID-19)は、「オンライン墓参り」の風習を広めるきっかけとなりました。たとえば真言宗のあるお寺では、「WEBお参り」として、インターネット上でお参りができるサービスを展開しています(同寺ではオンライン法要も行っています)。
もちろん、お墓参りをほかの人に頼んだり、オンラインで済ませたりすることには、賛否両論はあります。
しかしお墓参りをすることのもっとも大きな理由が、「故人と向き合う」「故人を悼む」ことだとすれば、たとえかたちは変わったとしても、「お参りをしたい」という気持ちに添う選択肢を取ることは間違いではないと考えられます。
まとめ
「自分たち家族は墓じまいをしたいのに、親族から反対にあっている」という悩みを持つ人は、決して少なくはありません。このような反対があるなかで墓じまいを強行してしまうと、感情のあつれきが生じ、後々の関係まで悪くなってしまいかねません。
反対している人がいる場合、「なぜ反対しているのか」をきちんと聞きだしたうえで、それに添える解決策を提示する姿勢が求められます。
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