「後継者がいない」「子ども世代に迷惑をかけたくない」「遠方へ就職したので、もう地元に帰ることはない」「信仰する宗教が違うので、お寺にある墓をとじたい」などのような事情から、墓じまいを検討する人も多いのではないでしょうか。特にお盆の時期は、このようなことを考えるひとつのタイミングとなるでしょう。
ここでは、このような悩みに寄り添うべく、
・お盆に墓じまいをするのは良いか 良くないか
・墓じまいに適した時期とは
について解説していきます。
お盆の時期は、墓じまいには適さない
お盆は、家族が集まり、ご先祖様に挨拶をする機会ともなる時期です。このため、この期間に家族で集まって、墓じまいのことを話すご家庭も多いと思われます。
ただ、お盆の時期は「墓じまいのことを話す時期」には向いていますが、「墓じまいを実行する時期」には向いていません。
なぜなら墓じまいをする時期というのは、多くのご家族・ご親族がお墓参りに訪れる時期だからです。「墓じまいの話し合いには参加する立場にはなくても、お盆の時期にご先祖様のお墓にお参りをする」という習慣を持っている人は意外と多いものです。なかには、お墓参りのために遠方から足をのばしてくる人もいるかもしれません。このような人が、「せっかく足をのばしたのに、お墓がなくなっていた」という状況に陥ることは避けるべきです。
また、「墓じまいをするにあたり、閉眼供養をしたい」と考えている人もいることでしょう。閉眼供養は「魂抜き」とも呼ばれるもので、墓石から魂を抜き、墓石をただの「石」に変えるための儀式です。ご僧侶を呼んで行うこの仏教的儀式は墓じまいにおいて必須となるものではありませんが、心の整理をつけるために行うご家庭も多く見られるものです。
ただ、お盆は寺院の繁忙期にあたります。そのため、閉眼供養を行おうとしても、寺院側のスケジュールの確保が非常に難しくなります。
このようなことから、お盆の時期の墓じまいは避けた方が賢明です。例えば、「2023年のお盆の時期に家族みんなで話し合い、お盆やお彼岸などと重ならない時期に墓じまいをする」などのように、時間に余裕をもって計画を立てた方がよいでしょう。法事などが落ち着いている時期ならば、寺院のスケジュールも確保しやすいはずです。
お彼岸の時期や年末年始、雪の時期も避けておきたい
「お盆の時期に墓じまいをすることは避けるべきである」としましたが、それ以外にも、
・お彼岸
・年末年始
・雪の時期
も避けるべきです。
お彼岸は春と秋の2回に渡って行われるもので、「此岸(この世)と彼岸(あの世)がもっとも近づく時期である」とされています。このため、お彼岸の時期に墓参りをしたり、仏事をしたりするご家庭が多いといえます。つまり、お盆と同様に、お彼岸は「遠方からお墓参りに来る人が多く」「寺院のスケジュールが詰まりやすい時期」なのです。このため、お彼岸の時期もまた、墓じまいを行うのを避けるべき時期だといえます。
年末年始は、「師走」の言葉に象徴されるように、多くの人があわただしく動き回る時期です。このような時期に、「墓じまいのための閉眼供養をするので集まってほしい」と言っても、参列(予定)者はスケジュールを確保しにくいでしょう。また、「弔事だから」と墓じまいを優先して足を運んだとしても、日程的に無理が出やすく、負担をかけてしまう可能性が高いといえます。
このため、特段の事情がない限りは、年末年始の時期の墓じまいも避けるべきです。
雪の降らない地域であれば、年末年始を除く冬場に墓じまいを行うことはまったく問題ありません。
ただ、東北地方や北陸地方など、豪雪地帯は冬場の墓じまいは避けるべきです。「しばらく天候が安定しそうだ」「3月くらいになれば雪は降らないはず」と考えられる状況であっても、天候はいきなり変わることもあるものです。そのため、これらの地方は、11月後半~3月に墓じまいのスケジュールを組むことは避けた方がよいでしょう。いったん決めても、転機の都合でスケジュールを組み直さなければならなくなる可能性も高いからです。
まとめ
「墓じまいをする時期」に、明確な決まりはありません。ただ、お盆の時期やお彼岸の時期、年末年始の時期など、寺院と参列者のスケジュールがつきにくい時期は控えた方がよいでしょう。また、豪雪地帯の場合は、念のため11月後半~3月までの雪が積もりやすい時期は避けた方が賢明です。
ただ、お盆の時期やお彼岸の時期、年末年始の時期は、ご家族・ご親族が集まる時期でもあります。そのため、「墓じまいを検討していること」「その時期をいつにしようか考えていること」を話し合う良いタイミングではあります。墓じまいを検討している人は、今年のお盆の時期に墓じまいのことを切り出してみてはいかがでしょうか。
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