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墓じまい(廃墓 閉墓)の費用は誰が負担するのか、墓じまいと承継者のお話

公開日:2019/5/10

墓じまいという言葉を聞く機会が増えてきていると思います。廃墓や閉墓という言葉で言われることも多いようです。

多くは少子化などの影響や、地方の若者ばなれなどの影響でお墓を管理する人が少なくなっていることが、起因しているということが言えます。

実際に墓じまいをする時にも、勝手に「はい今日でお墓を閉めます」というわけにはいけません。

また墓じまいをする際には、それ相応の金額がかかるのですが、たとえば承継者がいない場合はどうなるのか。

お墓が承継者がいないとどうなるのか、墓じまいいないとどうなるのか。

という部分をご紹介してまいります。

お墓の承継者とは

先祖代々というお墓というものがあります。そのお墓をしっかり守るように家の方から言われたことがある人はいませんでしょうか。

一般的に「お墓を守る」というのは、そのお墓を管理していく中心となって先祖様の供養を共に行っていくことをさします。つまりそれがお墓の承継者ということになります。

承継者に決まりはある?

承継者になるためには、決まりはあるのでしょうか。

基本的に仏壇や墓地、暮石などの祭祀に関するものは祭祀財産と言われていて、相続される際も一般的な相続財産とは異なり、1人の祭祀承継者に引き継がれていくことになります。

祭祀承継者は、これまでの世の中の慣習を見てみるとだいたい長男や長女が継ぐものとして思われているものとしてされてきましたが、法律上はそうした決まりはないと言われています。

法律としては民放897条で祭祀財産の承継者については

「系譜、祭具及び墳墓の所有権は、前条の規定にかかわらず、慣習に従って祖先の祭祀を主宰すべき者が承継する。ただし、被相続人の指定に従って祖先の祭祀を主宰すべき者があるときは、その者が承継する。」

という風に定められているようです。

祭祀小径車の選ばれ方は「被相続人(財産を持って亡くなられた方)の遺言や生前の口頭や文書での指定のあった方」その次は「一族や地域の慣習」に基づいて決まります。最終的には家庭裁判所の調停か審判で決まります。

ですので、長男・長女に限らず、姪や甥で他家に嫁いだ嫁や、果ては直接的には血の繋がりのない姻族でも承継者になることはできるのです。

承継者の役割とは

承継者と言われてもいまいち何をする人なのか。どんな役目のある人なのかというのが、わからない人が多いとおもいます。そして承継することそ負担に思う人も多いというのは、ここから読み取れるかと思います。

1)遺骨やお墓の所有権と決定権を持つ

これが一番大きな役割になると思います。お墓やその遺骨の所有権を持つため、これからお話に出てくる墓じまいなどをしようと思った際に、もし祭祀承継者で自分がなかった場合は、祭祀承継者の同意なく行うことはできないのです。

2)お墓の維持管理をおこなう。

故人の命日やお彼岸などの時期に親族がお参りをきちんとできるようにお墓をできるだけいつも手入れをして綺麗な状態で維持をするようにするのも役目になります。

お墓を建ている霊園・寺院などに維持管理費やお布施などの管理にまつわる費用を支払うのも役割となります。

3)法要を主宰

一周忌などの法要などの先祖供養に関する行事を中心となってひらきしんぞくを集めます。

最近は承継者不足

誰が今後承継者になるのかというは被相続人が元気なうちに話し合っておくことが一番なのですが、今のこの時代に「長男が継ぐ」「子供がついでれる」と思い込んでいると、断られることもあるとおもいますので、しっかりと信頼できる人に任せられるようにしたいところですが、とは行っても最近の少子化になどで承継者不足が言われています。

お墓の承継者がいないとどうなるか

もしお墓を継いでくれる人がいなかった場合はお墓はどうなるのでしょうか。お墓は管理・維持をしてくれる人がいてはじめて成り立つものです。

ですので、お墓の承継者がいないということをお墓の維持ができなくなるということなので、そのまま行くと無縁墓になったりいたしてしまいますので

しっかりと承継者が誰になるか話し合って決めることが重要になると思います。

承継者がどうしても見つからない場合。

上記のような流れにあわせて「お墓があるのが遠方になってしまう」などの理由もふくめて最近はお墓の承継者が見つからない場合もあります。そう行った場合はどうすればいいのか、その時はお墓の引越しと合わせて墓じまいなども検討するのが良いかと思います。

いかがでしたでしょうか。

墓じまいでは親族のトラブルが結構が大変なケースも多いのです。

こちらはしっかりと慎重に行なっていくことをお勧めします。

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