永代供養について知る~「最後」を守るための選択肢

多様化する現在の「埋葬の形態」のなかでも、特に注目を浴びているものとして「永代供養」があります。
ここではこの「永代供養」を取り上げて、その基礎知識や考え方、メリットについて包括的な視点から解説していきます。

永代供養の意味とシェアについて

永代供養とは、「たとえお墓を守る人がいなくなっても、ずっとそのお墓のある運営団体が面倒を見ていってくれる」というものです。
子どもがいないあるいは子どもが遠方に住んでいる、もしくは子どもと没交渉状態にある人や子どもに迷惑をかけたくないと考えている人にとって非常に有用な選択肢であり、数多くの人に選ばれています。

永代供養は一般墓と対比して語られることの多いものですが、現在はもはや永代供養の方が主流となりつつあります。
2023年に発表されたデータでは、新しく埋葬箇所を購入した人のうちの70パーセント以上が、一般墓ではなく永代供養の形式を選んだとされています。
かつては埋葬の選択肢のひとつとしてしか取り上げられてこなかった永代供養は、もはや当たり前のものとなりましたし、今後はより一層ニーズが高まっていくものと思われます。

出典:
PRTIMES(アットセル株式会社)「約7割の人が跡継ぎのいらないお墓を購入したと回答【お墓選びの実態調査(2023年)】」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000116936.html

【埋葬編】永代供養の種類について

「跡継ぎがいらない」という特徴を持つ永代供養ですが、その選択肢はさまざまです。
まずは「埋葬形態」の方から、その種類の違いを解説していきます。

個別埋葬期間を経てから、合葬墓に入る

まず1つめの選択肢は、「個別埋葬期間を経てから、合葬墓に入れられる」というものです。これは一定期間(最後の埋葬者の三十三回忌後が比較的多い)個別で埋葬しておき、その後に合葬墓に移す方法をいいます。
「子どもである私たちまではお墓の面倒を見るが、孫にあたる自分の子どもには墓守をさせたくない」「ゆっくり夫婦だけで眠った後に、多くの人と賑やかに眠りたい」と考えている人にとっておすすめの選択肢です。

個別埋葬期間をおかず、合葬墓に入る

「とにかくお金をかけてほしくない」「一人で眠るのは寂しい」という人の場合は、初めから合葬墓に入るという選択肢をするとよいでしょう。
個別の墓を持たないため、非常に費用が安く、50,000円程度で埋葬が済むことが多いのが大きな特徴です。

なお一般的には合葬墓の場合は、「骨壺からご遺骨を取りだし、ほかの方と一緒に混ぜて大きな墓の下に入れる」というやり方を取ります。ただ、ごくまれに、非常に少ない選択肢ながらも、「大きな墓の下には入れるが、ご遺骨を混ぜて保管することはしない」とする墓地もあります。

ずっと個別に埋葬される

一般的な永代供養は、最終的には合葬されます。ただごく少数ながら、「ずっと個別に埋葬され続けていく」というプランを提供している監理団体もあります。
この場合、ご遺骨はほかの人と一緒にされることはなく、ただご遺骨の面倒を管理団体が見ていくことになります。

比較的小さなスペースにご遺骨を入れて埋葬し続けるケースがありますが、一般墓の形式をとっているところもないわけではありません。

散骨をする

「散骨」とは、細かく砕いたご遺骨を撒く方法をいいます。
海洋葬において使われる方式であり、ほかの方法とは異なり「どこに撒いたか」をピンポイントで知ることができないというのが大きな特徴です。

なお、一般的な樹木葬は、「樹木葬霊園内において、特定の樹木や小さなプレートのところにご遺骨を埋める」といった形式をとります。しかし樹木葬のなかでは、「野山に、文字通りご遺骨を撒く」として、散骨の形態をとっているところもあります。

【場所編】永代供養の選択肢

上記を踏まえたうえで、永代供養を行う「場所」に注目してお話をしていきましょう。
なお下記では、
①一定期間個別埋葬後合葬
②初めから合葬
③合葬されない
④散骨
とします。

寺院墓地

①、②、まれに③

永代供養のプランを取り扱っている寺院墓地に埋葬される方法です。宗教への帰属意識が高い人におすすめの選択肢であり、従来の宗教観にのっとった弔いが可能です。ただし、現在は「生前の宗教・宗派は問わない」としているところも増えてきたものの、「在来仏教のみ」などのように制限がかけられていることもあります。

また、寺院墓地の場合は、「朝夕と毎月の決まった日に、僧侶がお経をあげる」というやり方がよくとられます。

民間墓地

①、②、まれに③
民間墓地の場合は宗教・宗派を問わずに埋葬できるケースが多いといえます。そのため、宗教への帰属意識が薄い人や、親と子の信じる宗教が異なる場合に選びやすい選択肢です。また選択肢が非常に豊富であるというメリットもあります。

民間墓地の場合は、「永代供養」とはしていますが、基本的には読経はないものと考えましょう。
なお、「宗教・宗派を問わない」とするものに公営墓地もあります。多くの公営墓地では一般墓と合葬墓の両方を扱っていて、樹木葬を行っているところもあります。「個別埋葬期間を経てからの合葬」ができるかどうかなどの詳細についてはホームページにも記載されていないことが多いため、これを知りたい場合は各自治体に問い合わせましょう。

樹木葬

②、③、施設によっては①、ごくまれに④

樹木葬とは、木や小さなプレートの下に眠る屋外型の墓地およびそれを利用した埋葬方法です。自然のなかで眠れるのがもっとも大きなメリットです。

樹木葬の場合は、個別のスペースを利用して個別に眠るか、最初から合葬されるかのどちらかが基本です。しかしまれに、「個別埋葬ののち合葬」ができるところもあります。また、選択肢は非常に限られるものの、散骨ができるところもあります。

納骨堂

①、②、③も選択できることが多い
屋内型のスペースにご遺骨を納める方法です。スペースのサイズや形態は施設によって異なりますが、比較的小さなスペースであることが多いといえます。

1 も②も選択できるうえ、比較的多くの施設で③も取り扱っています。なお納骨堂は民間の運営するところもありますが、宗教の総本山などでこれを行っているところもあります。この場合は分骨などで、「半分は仏様のおひざ元で、半分は地元で」などのようにしてもよいでしょう。

海洋葬

④のみ
海にご遺骨を撒く方法をいいます。この方法の場合は散骨以外のやり方はとれません。
最終的にどこに撒いたかはわからなくなること、また海に出るために船を出さなければならないことから、後日に現地で手を合わせることはなかなか大変です。

ただ母なる海に帰れること、比較的費用が安いことから、近年人気を博している選択肢でもあります。

まとめ

現在は永代供養のかたちも広がっていっています。どのような埋葬方法であれ、自分にとって悔いのない選択肢を選びたいものですね。

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