8月13~16日までお盆を迎えます。
東京の一部、または北海道函館では7月中旬に迎えるところもあります。
お盆は地域によって独自の風習がある所が多く存在します。
そしてそのどれもがご先祖様を思って行われています。
地域の風習・・・
●津軽地方では、お盆のときにお墓の前に「法界折」というお弁当を供えます。
精進料理やお赤飯や黒豆、煮しめなどを専用の容器に入れて持ち運びます。
落雁やすいかなど季節の果物を入れることもあります。
●岩手県の遠野市では灯籠木(とおろぎ)の風習があります。
灯籠木(とおろぎ)とは三年以内に身内を亡くした家の軒先に
白い布を先端につけた背の高い提灯を掲げておく風習です。
これは仏様がこの提灯を目印に、迷わずに帰って来れるようにする為のものです。
そしてお盆最後の日に地域の男たちが面をかぶり鹿踊りをして町内を練り歩きます。
鹿踊りの一行は灯籠木(とおろぎ)を掲げている家に立ち寄り、踊りを奉納します。
ご家族はご先祖様と一緒に踊りを見守るのですね。
●沖縄県ではお盆のときに『ウチカビ』という黄色い紙を燃やします。
仏壇の前で鉢を使用しウチカビを燃やします。
ウチカビとはあの世で使えるお金で
ご先祖様があの世でお金に困らないようにという意味を持っています。
また沖縄ではご先祖様の霊前で三線(さんしん)や笛や太鼓を奏でて
賑やかに歌い踊りご先祖様の霊魂を慰めます。
地域の特色が出ていて興味深いですね。
●三重県・七里御浜(しちりみはま)では、
初盆を迎える家で精霊棚を準備しご先祖様をまつります。
そして熊野大花火大会の夜に、精霊棚を七里御浜へ運び、
海の向こうの浄土へと魂を送り出します。
この熊野の大花火大会はお盆の初精霊供養に花火を打ち上げたのが始まりといわれています。
花火大会は壮大な送り火となるのですね。
各都道府県ではそれぞれにお盆の風習があるかと思います。
お盆は年に一度、墓前に行きご先祖様と向き合う貴重な期間です。
今年は例年とは異なりお墓参りも様変わりしそうですが、
ご先祖様を敬う気持ちが大切かと思います。
皆様がそれぞれのやり方でご先祖様供養されますように。
まごころアドバイザー