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相場納骨

納骨のお布施!意外と知らない相場や表書きの書き方


火葬が終わるとお墓に遺骨を納めます。これを納骨といい、納骨のときには納骨式が行われることが多いでしょう。
納骨式は、仏教だけでなく神道やキリスト教でも執り行われることが一般的です。
しかし、お葬式や法要だけでなく、納骨式でも僧侶へのお布施が必要になることはご存じですか?
お布施の相場や表書き、渡すときのマナーなど、納骨のお布施に関する基礎知識を紹介します。
事前に納骨のお布施のマナーを理解し、落ち着いて式を迎えられるようにしましょう。

納骨時のお布施は何のためのもの?

納骨とは、火葬のあとに遺骨をお墓に納めるものです。石のお墓だけでなく、納骨堂や樹木葬、散骨なども納骨に含まれます。
どのような種類の納骨であっても、納骨式を行うのが一般的です。お布施はこの納骨式で必要になります。納骨式では、仏式であれば僧侶にお経をあげてもらいます。納骨式でのお経のお礼として僧侶へ渡すのがお布施です。仏式だけでなく、神道やキリスト教にも納骨式は存在します。神道の場合、納骨式は埋葬祭と呼ばれ、神職が儀式を執り行います。
また、キリスト教でも神父や牧師が立ち会い、納骨式が進められます。
このとき、仏式の納骨式と同じように神職や神父、牧師にお礼を渡すのです。
地方差などはありますが、基本的には納骨式の当日にお布施を渡すため、あらかじめ現金を準備しておくことが大切でしょう。

納骨のお布施は3万~5万円が相場

納骨のお布施は宗派や家の格式などにより異なります。
そのため、一般的な目安での紹介になりますが、仏式の納骨式では相場が3万~5万円程度です。
しかし、お寺や家の格式によっては10万円程度になることもあります。さらに、新しいお墓の場合は納骨式と一緒に開眼法要が行われることがあります。
開眼法要では、納骨式と別にお布施が必要になることも覚えておきましょう。開眼法要のお布施の目安は1万~5万円程度です。
また、宗派によっては卒塔婆が必要になることもあります。卒塔婆も別途費用がかかるため、あらかじめ寺院に卒塔婆の有無や費用を確認しておくとよいでしょう。
神道の場合も、納骨式でのお礼は3万~5万円程度です。キリスト教は1万~5万円程度です。神道でもキリスト教でも、神社や教会によって具体的な金額は異なります。
お布施の相場が分からなければ、事前に寺院、神社、教会に尋ねると教えてもらえます。寺院や神社、教会とはその後の法要などで長いお付き合いになるため、事前にしっかり確認してお布施に後悔のないようにしましょう。

お布施は何に入れて渡す?

お布施を入れる包みには、仏教や神道では奉書紙か白い封筒を使います。奉書紙は和紙の一種で、弔事や祝詞の用紙として長く使われてきました。
奉書紙を使うのが最も丁寧だといわれていますが、白い封筒でも問題ありません。封筒は中身が透けないようある程度厚みのあるものや、郵便番号欄などが印刷されていない無地のものが望ましいです。お布施用に市販されている封筒を買うのもよいでしょう。
また、仏教と神道のどちらでも水引付きの封筒を使えますが、蓮の花が印刷されているものは仏教でしか使えないため要注意です。奉書紙を使う場合は、半紙や中袋にお札を包み、その上から奉書紙で包みます。
奉書紙の折り方を「慶事式にするか」「弔事式にするか」「水引は必要か」は、地方によりルールが異なるため、不安であれば寺院や神社に相談してみましょう。
キリスト教では奉書紙は使わないため、基本的に白い封筒に包みます。水引や蓮の花のプリントがついた封筒は使わず、ユリの花や十字架がプリントされているものがキリスト教用です。

表書きは何と書いたらいいの?

納骨の際、お布施の表書きは宗教によって異なります。仏教であれば「御布施」「お布施」が一般的です。市販の封筒であれば、あらかじめ「御布施」「お布施」と印刷されているものもあります。神道の場合は「御祭祀料」「御玉串料」「御初穂料」などと書きます。キリスト教ならば「献金」「謝礼」という書き方です。
また、卒塔婆の費用やお車代、お膳料なども同時に渡すならば、封筒は分けておきます。
卒塔婆の費用は「塔婆料」、お車代は「御車代」、お膳料は「御膳料」と表書きしましょう。
どの宗教でも、表書きは包みや封筒の正面に墨で書くようにします。
お葬式の香典では薄墨を使いますが、これは「悲しみのあまり涙が落ちて墨が薄くなってしまった」という意味が込められています。そのため、お礼として渡すお布施であれば普通の黒い墨で問題ありません。

お布施を渡すときのマナーは?

お布施を渡すのは、基本的に納骨式の当日です。式が始まる前に控室へあいさつしに行くタイミングで渡すことが多いですが、もし時間がなければ納骨式後に渡しに行くと良いでしょう。
葬儀社が納骨式を手配していれば、タイミングは担当者の指示に任せましょう。お布施を渡すときは、直接手渡しは避けましょう。お盆にのせたり、袱紗を敷いて手渡したりするのがマナーです。お盆にのせる場合は、表書きが相手から見て正面になるよう上下を逆向きにすることがポイント。
お盆がない場合はあらかじめお布施を袱紗で包んでおき、渡すときに袱紗を開いてお布施の下に敷くようにします。袱紗を敷いて手渡すときも、表書きが相手の方を向くようにしましょう。
袱紗はケースタイプのものでも問題ありません。また、紫色の袱紗であれば、慶事と弔事のどちらでも使えるため便利です。

宗教に合わせて表書きには注意を

納骨式のお布施の金額は、宗教ごとにあまり大きな違いはありません。
しかし、お布施を入れるための包みや、表書きの書き方が変わるため注意が必要です。仏教や神道では奉書紙や水引を使いますが、キリスト教では使いません。白い封筒はどの宗教でも使えますが、蓮の花のプリントは仏教用、ユリの花や十字架のプリントはキリスト教用です。
さらに、奉書紙の包み方や水引が必要かどうかは地方によって異なります。
表書きは、仏教ならば「御布施」や「お布施」、神道であれば「御祭祀料」「御玉串料」「御初穂料」など、キリスト教であれば「献金」「謝礼」などです。
このように、宗教によってマナーが異なるため、しっかり理解した上でお布施を渡しましょう。
なお、仏教の場合は地方や宗派によって金額や卒塔婆の有無などばらつきがあります。いずれの宗教でも、不安なことがあれば寺院や神社、教会に確認しながら準備を進めていきましょう。

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