先日「実家がある北海道にお墓を建てたい」と相談をいただきました。
お客様は生まれ育った故郷を離れて千葉県に長く住んでおりますが
どうしてもお墓だけは故郷に建てたいと長い間悩んでいたそうです。
インターネットで私どもを知り、遠方でもお墓を建ててもらえることがわかり、
多少の不安を抱えながらカタログを請求したとおっしゃっておられました。
お墓のデザインや石の種類、彫刻文字などのやり取りにさせていただくなかで
お花の彫刻「あじさい」にとても思い入れを感じましたのでお話を伺ったところ、
お客様のご実家のお庭に、毎年きれいなあじさいが花を咲かせているそうです。
社会人になってからは、転勤続きであまり実家にも顔を出せなかったそうですが、
たまたま帰ったある日、お父様が庭を眺めながら
「最近、あじさいが庭にきれいに咲いているのを見ると、お前も勤務地で
頑張っているんだなと思うようになった。
あじさいは土壌によって咲く色を変える。お前も土地土地(勤務地)にしっかり馴染み、
根を張り、色を変えて頑張ってほしい」とおっしゃったそうです。
お客様はお父様を亡くされたあとも、この言葉が心に残り励まされたと言っていました。
お話の中にお父様への想いとお墓づくりの真剣さが伝わり、私どももお父様への
感謝の想いがつまったお墓づくりのお手伝いができたことをとても嬉しく感じています。
どんなお悩みもプロとして適切にそしてお気持ちを汲んでご提案していきます。
寺澤 美樹