知って得する
お墓づくりの知恵袋

世界文化遺産のお墓

世界一美しい霊廟として有名なインドのタージマハル。
壮大なスケールで建設されたピラミッド。
戦車１００台余りと陶馬６００体、更に武士俑８０００体近くを率いる始皇帝陵。

もしかしたら日本のお墓もその仲間入りをするかもしれません。

国連教育科学文化機関（ユネスコ）の諮問機関から、日本最大の前方後円墳の仁徳天皇陵古墳（大山古墳）を含む百舌鳥・古市古墳群を世界文化遺産に登録するよう勧告されました。
これは４９基の古墳すべてが対象です。

アゼルバイジャンで開かれるユネスコ世界文化遺産委員会で百舌鳥・古市古墳群の登録は正式に決まる見通しです。
天皇や王族が眠る「陵墓」が、令和に入ってから初の世界遺産になります。

世界最大級の墓

百舌鳥・古市古墳群は４世紀後半から５世紀後半までに築造され、特に仁徳天皇陵古墳は世界最大級の墳墓として知られています。

大阪府堺市にある仁徳天皇陵古墳は前方後円墳の中でも最大で、墳丘の長さは４８６ｍもあります。宮内庁の管理で立ち入りは厳しく制限されていますが、人口80万人を超える政令指定都市の真ん中にあるため、堺市役所の展望ロビーから壮大な眺めを堪能できます。

当時のお墓はその土地の有力者を弔うためのものでもあり、権力を象徴した時代の政治・文化を伝える物証として現在も大切にされています。