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お彼岸はいつするものなの?正しい時期を教えて!

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日本の仏教行事である「お彼岸」という言葉を耳にしたことがあるという人は多いことでしょう。
しかし、毎年お彼岸の日を迎えるたびに、周りに合わせて何となくその日を過ごしてしまっているという人もいるかもしれません。
「いつがお彼岸の時期なのか」「いつお墓参りを行うべきなのか」など正しく把握していないという人もいるのではないでしょうか。

そこで、今回は、あらためてきちんと知っておきたい、お彼岸の時期やお墓参りをするべきタイミングについて詳しく解説します。

お彼岸の時期はいつなの?

天候の話題になったときに「暑さ寒さも彼岸まで」という慣用句を聞いたことがあるという人もいることでしょう。
「暑さ寒さも彼岸まで」とは、「夏の暑さも冬の寒さも、続くのはお彼岸の時期までで、それ以降は和らいでいく」という意味を持った慣用句です。昼と夜の長さは太陽の動きによって季節とともに異なっています。昔から春分と秋分の日は、昼の時間と夜の時間の長さが同じになると考えられていました。正確には春分の日と秋分の日がはっきりとした変化の境となるわけではありません。

しかし、おおよそ春分の日を過ぎると昼の時間が長くなって寒さが薄らいでいき、秋分の日以降になると夜の長さが長くなり暑さが和らいでいくといわれているのです。
昔から使用されているこの慣用句のとおり、お彼岸の時期は年に2回、寒い冬の後に迎える春と、暑い夏の後にやって来る秋にあります。

そして、春にあるお彼岸を「春彼岸」「彼岸」、秋にあるお彼岸を「秋彼岸」「のちの彼岸」と呼んだりします。
2つのお彼岸は、具体的には国民の祝日となっている3月の「春分の日」と9月の「秋分の日」を中日とした前後3日間で、それぞれ合わせて7日間です。
お彼岸の期間に入る初日を「彼岸入り」といい、お彼岸の期間が終わる最後の日を「彼岸明け」といいます。

そして、春分の日や秋分の日となる、お彼岸の期間のちょうど真ん中の日を「中日」や「彼岸の中日」と呼んでいるのです。

お彼岸はいつ

なぜ春分の日や秋分の日が関係するのか

お彼岸が春分の日や秋分の日を目安として行われる理由は、太陽の動きとかかわりがあります。
「暑さ寒さも彼岸まで」という慣用句の由来でも説明したとおり、日本では季節によって太陽の動きが異なっています。太陽が1年で1番真南に高く上がり昼の時間が最も長くなる夏至の日の太陽は真東より少し北側から昇り、冬至の日の太陽は真東の少し南側から昇っているのです。

一方、春分と秋分の日の太陽は、ともに真東から昇り、真西へと沈んでいきます。
仏教では「三途(さんず)の川」を挟んで、こちら側の岸を、悟りが開かれていない状態として「此岸(しがん)」と呼んでいます。
対して、川の向こう岸を、悟りが開かれたあの世の状態として「彼岸(ひがん)」と呼んでいるのです。
此岸は東にあり、彼岸は西にあるとされています。

そして、太陽が真東から昇り真西へと沈んでいく春分と秋分は、あの世とこの世の彼岸と此岸が最も通じやすくなると考えられています。

このため、先祖を供養する時期としてお彼岸が行われるようになったのです。

ちなみに、お彼岸の期間になると特に日本では「彼岸会(ひがんえ)」と呼ばれる法要が盛んに行われます。
この彼岸会とは故人の供養を行い、それと同時に悟りの世界に行くための6つの修行である「六波羅蜜」(ろくはらみつ)と呼ばれる教えを会得するための大切な行事です。
理想の此岸へと行くことができるようにという思いから、修行を完成させる波羅蜜の会得を完成させる彼岸会をお彼岸の時期に合わせて行っています。

お彼岸期間中のお墓参りをするタイミングは?

お彼岸の期間とされている日は全部で7日あります。
そのため、いつお墓参りをすればよいのか、タイミングを迷う人もいるかもしれません。一般的には、お彼岸の期間内であれば、いつお墓参りをしても問題はないとされています。

また、お彼岸の期間であるからといって、毎日お墓参りをする必要もないのです。仕事を持っていたり、お墓が遠方であったりといった事情がある人も多いことでしょう。
このため、休みの日など都合を考慮した期間内の1日を利用してお墓参りをするといった人が多くなっています。

ただし、タイミングについての決まりはありませんが、先祖供養を行うお彼岸のお墓参りは、できれば家族そろって出かけることが可能な日を選ぶことがベストです。
その家々にとって大切なご先祖様が祀られているお墓は家族全員で守っていこうという姿勢が大切となります。
できる限り家族みんなでお彼岸のお墓参りを行うとよいでしょう。

また、お彼岸期間中のお墓参りについて何時ごろ行くべきであるといった時間についての決まりも特にありません。
しかし、お彼岸の期間中に限らず、一般的にお墓参りにふさわしくないといわれている時間はあります。
「逢魔時(おうまがとき)」と呼ばれる時間帯で、人の顔の判断がつきにくくなる夕方の薄暗くなる時間帯です。

かつては、「魑魅魍魎(ちみもうりょう)」と呼ばれる、さまざまなバケモノが動き出す時間帯といわれて避けられていました。
現代でも薄暗くなった時間帯のお墓は足元なども見にくくなり人気もなくなるため、お墓参りに適した時間とはいえないでしょう。

お彼岸の時期は変わるので要注意!

お彼岸の期間の目安となるのが春分の日と秋分の日です。
だいたい春分の日は3月21日ごろ、秋分の日は9月23日ごろとなっていますが、年により変動があり、日付は固定されていません。
このため、春分の日や秋分の日の変動とともに、お彼岸の日も年によって変わる場合があります。

たとえば、その年の春分の日が3月21日である場合には、3月18日から3月24日までの期間が春彼岸の期間です。
しかし、春分の日が3月20日であれば、春彼岸は3月17日から3月23日までとなります。

お彼岸を迎える際には、お墓を掃除するための道具の準備、感謝の気持ちを表すお供え物、お墓にお供えするお花などの準備も必要です。お彼岸はご先祖様の供養を行う大切な期間になります。

慌てた状態でお彼岸の日を迎えることがないようにするためにも、お彼岸の時期は事前にしっかりと把握し余裕を持った準備を行っておくようにするとよいでしょう。

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