間違いやすい単語とその活用方法~「夫婦墓」「個人墓」「両家墓」「合葬墓(合祀墓)」

少子化が進み、宗教への帰属意識も薄くなっている現在、「先祖代々のお墓を引き継ぐ」というかたちではなく、永代供養つきのお墓を検討する人も多くいます。
ただ、「永代供養つきのお墓」「継承者がいない(少ない)お墓」の種類は数多くありますし、混乱しやすいのも事実です。
ここでは「永代供養つきのお墓(継承者がいない・少ないお墓)」の種類を、分かりやすく解説していきます。
※ここではあくまで「お墓」のみを取り上げるため、樹木葬や海洋葬、納骨堂については原則記載しません。

「夫婦墓」とは、夫婦だけで入るお墓のこと

まず、「夫婦墓」から取り上げましょう。

夫婦墓とは、名前通り、夫婦だけで入るお墓のことをいいます。いわゆる「ご先祖様」「子どもたち」は同じ墓には入れず、夫婦2人だけで完結するお墓をいいます。

子どもがいる・いないに関わらず、夫婦墓の場合は継承を行わないのが原則です。そのため一定期間が過ぎた後は、合葬墓に埋葬されることになります。
なお夫婦墓のデザインは個々に違いがみられますが、「○○家之墓」という名称は入れず、夫婦2人のみの名前を入れるのが一般的です。

一人だけで眠れる「個人墓」という選択肢もある

「個人墓」とは、一人だけで眠るお墓の形式をいいます。
この「個人墓」は、かつては著名人や偉人の埋葬箇所・埋葬方法として選ばれることが多かったのですが、現在はそうではない人でも選べるようになっています。

ただし、「埋葬形態としては『個人で眠る』というかたちであっても、著名人や偉人であるがゆえに、そのお墓を手入れしていく人がいる」という場合とは異なり、一般の人が個人墓を選ぶ場合は最終的には合葬される形式に落ち着くのが普通です。
この場合も夫婦墓同様に「一定期間だけ個別で眠り、その後は合葬される」というかたちをとることが多いといえます。

2つの家のお墓を1つにまとめる「両家墓」

合計特殊出生率(15歳~49歳までの女性が、一生で産む子どもの人数)が2.0を切った今、「一人っ子同士の結婚」は決して珍しいものではありません。一般的に結婚した夫婦は同じお墓に入ることになりますから、この場合、妻側あるいは夫側のお墓の継承者がいなくなってしまいます。

このような事態に対応できるのが、「両家墓」という考え方です。
これは「二世帯墓」とも呼ばれるもので、2つの世帯のお墓を1つにまとめたお墓(墓地)のことをいいます。

この両家墓には、主に2つのやり方があります。
1つは、「A家のお墓を墓じまいして、B家のお墓にA家のご遺骨を入れる」というものです。
そしてもう1つは、「A家のお墓もB家のお墓も墓じまいして、新しくお墓を作る」というものです。

前者の場合は、かかる費用が安く済むというメリットがあります。また、「A家のお墓は北海道に、B家のお墓は東京にある。子世代は東京に住んでいる」などのような場合は、「今住んでいるところから近いところにあるお墓(Bの墓)」にまとめてしまえば、墓参りの手間を減らすことができます。
「A家のお墓は北海道に、B家のお墓は東京にある。子世代は沖縄に住んでいる」などのような場合は、A家のお墓もB家のお墓も墓じまいして新たに沖縄にお墓を建てる後者のやり方が現実的でしょう。またこのやり方の場合、A家の親戚などから、「こちらのお墓を片付けて相手の家にまとめるなんて……」と反対意見が出る可能性も少ないといえます。

ただし両家墓にする場合は、
・新しくお墓を建てる墓地(あるいは取りまとめる墓地)が両家墓に対応しているかどうか
・宗教宗派は同じか、あるいは折り合いがつけられるか
を考えなければなりません。

なお両家墓の場合は、「1つのお墓に全員のご遺骨を入れて、両家の名前を入れる」というやり方と、「1つの墓地にお墓を2つ建てる」という方法のいずれかが一般的と思われます。

埋葬費用を抑えられる「合葬墓(合祀墓)」

最後に、「合葬墓(合祀墓)」を取り上げます。

合葬墓とは、「見ず知らずのほかの人のご遺骨と一緒に入るお墓」をいいます。なお合葬墓(がっそうはか)はしばしば「合祀墓(ごうしはか)」と同じものだと解釈されますが、厳密に言えば「合葬墓」は宗教を限らない言い方であり、「合祀墓」は神道に限った言い方だと解釈されます。ただここでは、「合葬墓(合祀墓)」と並列の表記をとることにします。

多くの場合、墓地にしつらえられた大きな墓石の下に、骨壺から出したご遺骨をまとめて入れるかたちがとられています。

合葬墓(合祀墓)に入る方法は2つあります。
1つは個別の埋葬期間を経ないでいきなり合葬墓(合祀墓)に入ること、もう1つは個別の埋葬期間後に合葬墓(合祀墓)に入る方法です。
前者の場合は個別のお墓を持つ必要がないため、埋葬費用が非常に安くすみます。50000円程度で埋葬できる墓地も多いため、「できるだけ埋葬費用を安くしたい」と考えている人に向いています。

後者についても見ていきましょう。
夫婦墓も個人墓も、最終的にはこの合葬墓(合祀墓)に入れられて埋葬されるケースが圧倒的に多いといえます。ごく少数の墓地のみ「うちは合葬しません。永遠に個別スペースでお眠りいただけます」としていますが、特段の断りがない「永代供養墓」の場合は、基本的には合葬されると考えてよいでしょう。

まとめ

一口に「永代供養付きのお墓」といっても、その種類はさまざまです。
一度埋葬してしまうと改葬をするのは困難なので、埋葬する前に、「自分たちの考えるベストの埋葬方法はどれか」をよく考えるとよいでしょう。

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