「多様性」を考える~家族以外と眠るときの選択肢

「亡くなったら、先祖代々受け継いできているお墓に入るもの」「結婚したら、婚家のお墓に入るもの」という従来の価値観は、現在では「選択肢のうちのひとつ」にすぎなくなっています。
多様化していくライフスタイル・埋葬方法のなかで、今回は、「家族以外と眠るときの選択肢」について解説していきます。

ペットと、友人と、事実婚の相手と、同性パートナーと共に眠るという選択肢

独身率が年々上がっている現代において、生涯結婚せず、子どもも持たずに過ごしていく人も決して少なくはありません、また一人っ子が増えたこともあり、「先祖代々のお墓を墓じまいして、永代供養墓に入る」という人も増えてきました。このため、いわゆる「おひとり様」向けの終活セミナーや埋葬の選択肢も非常によく提案されるようになりました。

ただ、世の中には、「結婚相手や子どもはいないが、ペットはいる」「独身同士の仲良しの親友と一緒に眠りたい」「籍は入れていないが、事実婚の相手がいるので一緒に眠りたい」「同性のパートナーがいるので、この人と一緒にお墓に入りたい」と考える人もいます。
現在はこのような人に対して、さまざまな埋葬方法の選択肢が用意されるようになりました。

「家族以外の人(ペット含)と一緒に眠りたい」と考える人向けの埋葬方法

ここからは、「家族以外の人(ペット含)と一緒に眠りたい」と考える人向けの具体的な選択肢について紹介していきます。
※ただし、方法を問わず、ペットについては、「ペットだけでの埋葬はできない。人間の納骨時にペットのお骨も一緒に入れる」としているところが多いので注意が必要です。

・寺院墓地……
「従来型のお墓」ということを考えた時に、まず真っ先に出てくるのは、「寺院墓地」でしょう。
「ペットは畜生であるから、人間とは一緒のお墓に入れられない」「お墓は先祖代々継承していくものであるから、家族以外の人は入れられない」という考えが寺院の間では主流でしたが、現在はこのような考え方も変わりつつあります。下記で取り上げる「樹木葬」の場合は、寺院が管理するところであっても、多くの墓地で「ペットと一緒に眠れる」「家族以外の人とも眠れる」というスタイルをとっています。

また、非常に少ないものの、「一般的な寺院墓地であっても、同性パートナーとともに眠ることができる」としているところもあります。「従来の寺院墓地で一緒に眠ることができ、後継者がいなくなったら合葬というかたちで埋葬して、お寺が管理していく」というものです。

なお、ペットのお墓の場合は、「同じ寺院の墓地でペット用の合同墓と、人間のお墓の2つを用意している(墓地は一緒だが、お墓は別々)」というところもあれば、「同じ寺院の墓地で、人間用のお墓にペットの遺骨も入れられる」としているところもあります。
「一緒に眠りたい」の意味によって選ぶべき選択肢が変わってくるので、この点には注意しましょう。

・公営墓地を利用する
同性同士のパートナーシップ制度を採り入れる自治体が増えてきたため、公営墓地の在り方も少しずつ変わっていっています(パートナーシップ制度の有無を問わない場合もあります)。
たとえばさいたま市などの場合は、「同性同士で公営墓地に申し込める」としています。一方、さいたま市と同じ埼玉県に属する熊谷市の場合は、同性同士による公営墓地の申し込みを許可していません。このため、公営墓地に関しては、「自治体ごとに考え方に違いがある」といえるでしょう。そのため、同性同士で公営墓地を利用したい場合は、事前に確認しておくことが重要です。

なお、公営墓地を選んだ場合は、ペットと一緒にお墓に入ることはできません。

・樹木葬墓地を利用する
「ペットと一緒に眠りたい」「同性同士で同じ場所に埋葬されたい」と考えた時、現実的な選択肢となってくるのが「樹木葬墓地を利用する」というものです。
現在の樹木葬墓地は、たとえ寺院の運営であっても、「ペットと一緒に眠れる」「血縁関係を問わずに利用できる」としているところが非常に多く見られます。これは樹木葬墓地が、事実上の永代供養であり、後継者を必要としない形態であることが大きいと思われます。

寺院墓地の利用や公営墓地の利用の場合、選択肢が限られるのが大きな何点です。「お墓を持つ」という選択肢にこだわらないのであれば、樹木葬墓地を選ぶとよいでしょう。樹木葬墓地ならば非常に選択肢が多く、予算などのすりあわせも行いやすいからです。

なお樹木葬墓地の場合も、「ペットはペットで埋葬して、人間は人間で埋葬する。ただし同じ霊園内で眠ることはできる」としているケースもよく見られます。

・納骨堂
「自然のなかで眠ることには特にこだわりがない」「整備されたところにお参りにいきたい」という場合は、納骨堂という選択肢もおすすめです。納骨堂のなかには「同性同士で眠ることができる」「血縁関係を問わないので、事実婚の相手と一緒に入ることができる」「ペットと一緒に眠れる」としているところも多いからです。

納骨堂の場合、アクセスしやすいところにあることが多く、お参りもしやすいというのもメリットです。
そのため、「墓石」「自然」のキーワードにこだわらないのであれば、納骨堂も視野に入れるべきです。

まとめ

ライフスタイルの多様化によって、「一緒に眠る相手」も変わってきています。現在の埋葬場所はそのような多様性を尊重したものとなっていますから、「埋葬箇所がない!」という状況に陥ることはないでしょう。

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