「弔い上げ」はいつにする? 期間とその考え方、心が定まらないときはどうするか

法要の考え方のひとつとして、「弔い上げ」があるのをご存知でしょうか。
ここではこの「弔い上げ」を取り上げて、「弔い上げはいつにするか」「弔い上げの考え方」「心が定まらない場合はどうするか」について解説していきます。
※ここでは特段の事情がない限り、主に仏教の話を取り上げます。

弔い上げとは、「これを最後に、法要をやめます」とすること

「弔い上げ」とは、「これを最後に法要をやめます」と決めることまたその最後の法要そのものを指す言葉です(「上げ法要」「問い上げ」などの呼ばれ方をすることもありますが、ここでは「弔い上げ」の表記に統一します)。

「人の魂は、徐々に浄化されていく。そして長い時間が経てば、どのような魂であっても極楽浄土にたどり着ける」とする考えの下で生まれた概念であり、広くさまざまな宗派で行われています。なおここでは基本的に仏教について取り上げていますが、神道にも似た考え方があります。
また、現在は、「これをもって法要は終わりにするので、親戚縁者をこれから先呼ぶことはありません」という意味もまとうようになってきています。

「いつのタイミングで弔い上げをするのか」についても見ていきましょう。
一般的には、三十三回忌もしくは五十回忌をもって弔い上げとすることが多いといえます。特に多いのは三十三回忌でしょう。
ただ、「〇年をもって弔い上げとする」という厳密な決まりはありません。そのため、早いご家庭では七回忌法要をもって弔い上げとする場合もありますし、逆に百回忌の年忌法要をもって弔い上げとすることもあります。これについては「正解」があるものではありませんから、ご家族で話し合って決めていくとよいでしょう。

ちなみに、年忌法要のときに持っていくことになる不祝儀袋ですが、一般的な年忌法要の場合は黒白もしくは双銀(白)、あるいは黄白の結び切りの水引を使います。しかし弔い上げの場合は、「これでひとつの区切りである」「ここまでよく供養を務めました」ということから、慶事としての性質も持つため、紅白の結び切りの水引を使う場合もあります。
ただし「紅白の水引を使わなければならない」と決められているわけではないため、迷ったのならば、一般の年忌法要に準じた黒白もしくは双銀(白)、あるいは黄白の結び切りの水引を使うのが無難です。

弔い上げとよく関連付けて語られるものとして、「永代供養」があります。祭祀継承者がいなかったり遠方に住んでいたりすることを理由として、「最後の埋葬者の死後〇年経ったら、個別のお墓を取り壊し、合葬墓に入れる」というかたちの「永代供養墓」は現在非常に人気を博しています。また、「永代供養墓」というかたちでなくても、この弔い上げを機にお墓を取り壊して合葬墓に入れることを検討している人もいるでしょう。
次の項目ではこの「弔い上げ後のお墓との付き合い方」を考慮に入れつつ、「弔い上げをすると決めたが、心が残っている場合の対処方法」について解説していきます。

弔い上げをすると決めたものの…まだ心が残ってしまった場合はどうするか

人の心は、簡単に割り切れるときのみではありません。弔い上げをすると決めても、「やっぱりためらいが出てきた」ということもあるでしょう。その場合はどのようにすればいいかを考えていきます。

【ケース1】先祖代々のお墓がある
先祖代々の一般墓がある場合は、「個人としての弔い上げは終わったが、お墓のなかでは個別に眠ってもらう」という方法が簡単に取れます。むしり一般墓の場合は、積極的に合葬を選ばない限りは、このかたちを継続することになります。
「弔い上げを行ったため、もう個別で家庭での法要はしない。しかし毎月1回、菩提寺でまとめて行われる法要には参加する」などのやり方をとることもできます。

【ケース2】個別供養の期間を延ばしてもらう
「すでに永代供養墓に入っていて、三十三回忌のタイミングで合葬されることになっている。しかしまだ心が残っていて、合葬にはされたくない」という場合は、個別供養の期間を延ばしてもらえないかを墓地の管理団体に聞いてみましょう。
なかには1年単位で個別の埋葬期間を伸ばしてくれるところもあります。

【ケース3】弔い上げをしないとおう選択肢もある
弔い上げは、「必ずしなければならないもの」ではありません。そのため、「弔い上げをしても心が残りそうだ」という場合は、無理に弔い上げの機会を設けず、心の整理はつくまで待つこともできます。

なおお墓に関しては、「一般墓を利用し続ける」「永代供養墓を利用しているが、個別埋葬の期間を延ばしてもらう」のほか、「一般墓を取り壊し、樹木葬霊園に個別に埋葬する」「納骨堂に移す」などの選択肢が考えられます。

まとめ

「これをもって法要を一区切りとする」と考える弔い上げは、昔から存在します。ただ、この弔い上げには明確なかたちはありません。「いつ弔い上げを行うか」はご家族が自由に設定して構わないものですし、「弔い上げをしようと思ったが心が残りそう」という場合はその心に添う選択肢を選ぶことも可能です。

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