墓じまいに関する挨拶状の意味と書き方

「墓じまい」とは、お墓をしまい、取り壊すことをいいます。墓じまい後、そこに入っていたご遺骨は、新しい埋葬場所(ほかの墓地や納骨堂、樹木葬霊園など)に移されることになります。
少子化が進む現在の日本において、「世話をする人がいなくなってしまい、荒れ果てるに任せる墓所」を作らないためにも必要な選択肢なのが、この「墓じまい」です。
ただ、先祖代々のお墓を墓じまいするということで、心理的な抵抗感がある人もいるでしょう。また、墓じまいをしたことを知らないご親族が、元の墓所に足を運ぶこともあるかもしれません。
このようなことを避けるために、「墓じまいの挨拶状」があります。

「墓じまいの挨拶状」の意味について

墓じまいをするかどうかの判断は、基本的にはそのお墓を管理している人・ご家族にゆだねられます。
ただ、普段はなかなか足を運べなくても、お盆などの折には足を運ぶ……というご親族も多いはずです。また、「自分は遠方にいて戻れないが、自分の父親の遺骨が眠っている」などの立場の人に何も相談・報告せずに墓じまいをしてしまうと、後々までトラブルになりかねません。

そのため、墓じまいをする前には、まずは親族間でしっかり話し合うことが必要です。
全員の合意が取れて初めて、墓じまいに踏み切れるでしょう。

また、墓じまいを終えた後は、「墓じまいを終えたことに対する挨拶状」を出すとより丁寧です。
墓じまいの挨拶状を出すタイミングに明確な決まりはありませんが、一般的に、「魂抜き(お墓に入っている魂を抜くこと。閉眼供養ともいう。ただしこれは仏教の宗教的儀式なので、必須というものではない)」が終わったタイミングで出します。

墓じまいの挨拶状に記すべき要素

墓じまいには、以下の要素を入れ込みます。

1.いつ墓じまいをしたか
「○年○月○日に墓じまいを行いました」などのように記します。

2.元のお墓の場所を記す
もともとのお墓があった墓地を記します。墓地名だけでなく、その墓地の住所も記します。引っ越しの挨拶状でいうところの「旧住所」だと考えるとよいでしょう。

3.新しい埋葬場所を記す
新しくご遺骨を移したところの情報を記します。名前や住所を記すのが基本ですが、電話番号などを記すのもよいでしょう。また、分かりやすい地図を同封すると、さらに丁寧です。

4. 墓じまいの理由を簡潔に書く
「なぜ墓じまいをしたのか」の理由も書きます。この場合は、「管理が面倒になったから」などのようなネガティブな理由を記さないように注意しましょう。「子どもたち全員が遠方に住んでおり、先祖代々のお墓であるにも関わらずお手入れが行き届きません。ご先祖様にも申し訳なく思い、このたび、墓じまいをすることにいたしました」などのようにするとよいでしょう。

墓じまいを行うときの挨拶状には、最低でもこの4つを記します。

墓じまいの挨拶状に関するQ&A

ここからは、墓じまいの挨拶状に関するよくあるQ&Aに応えていきます。

Q1.時候の挨拶や結びの言葉は必要?
A1. 墓じまいの挨拶状の場合は、時候の挨拶・結びの言葉は必要。
冠婚葬祭の手紙・ハガキの場合、種類によっては時候の挨拶などを省くこともあります。しかし墓じまいの挨拶状においては、一般的な手紙・ハガキと同様、時候の挨拶を記します(例:早春の候~ など)。
また、結びの言葉も記します。

Q2.句読点は使ってもいいのか
A2.構わない
葬儀の席の案内状や挨拶状は、句読点を打たないのが一般的です。その理由として、「句読点は文章を読みやすくするためにうつものであり、これをうつことは相手の理解力が低いと思っていることの表れであるから」「滞りなく式が終わった・終わるようにと願って、句読点を打たない」などがよく挙げられます。
墓じまいの挨拶状の場合は、可読性を上げるために句読点をうっても問題ありません。

Q3. 墓じまいの挨拶状はどこまで送ればいい?
A3.遠縁の人にも送った方がよい
「墓じまいの話し合いに参加しなかった親族」「住所氏名は知っているが、ほとんど没交渉の親族」などにも、墓じまいの挨拶状は送っておいた方がよいでしょう。祭祀継承者(お墓などを受け継ぎ、管理している人)が知らないだけで、その人もお参りにきてくれていたかもしれません。また、墓じまいを行う人にとっては顔も名前も知らない故人が、遠縁の人にとっては非常に近いつながりにある人だった可能性もあります。
墓じまいの挨拶状は、「お知らせを受けなかったことに腹を立てる人」はいても、「受け取ったこと自体に怒る人」はまずいません。考えられる限り広範囲に送りましょう。

まとめ

少子化が進んでいる日本において、「墓じまい」は極めて現実的であり、また極めて身近な選択肢です。しかし墓じまいを行うことで、自分たちの心のよりどころがなくなった……と感じる人もいるかもしれません。
そのため、墓じまいを行う前にはまず親族間でしっかり話し合うことが重要です。また墓じまいをした後は、墓じまいの挨拶状を送ることで、墓じまいを終えたことを周りに伝えましょう。

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