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永代供養ってどんな供養方法? 永代使用との違いとは

永代供養は、お寺に墓の管理や供養を一任できる供養方法

永代供養とは、遠方や高齢などの理由でお墓参りに行けない人や、跡継ぎがおらず墓守をしてくれる人がいないという人に代わって、お寺が責任をもって管理や供養をしてくれる供養方法のことを言います。
一般的には他の人の遺骨と同じ墓、または納骨室に安置されるため、合同墓・合祀墓と呼ばれることもあります。また、お寺によっては永代納骨堂、永遠墓など独自の名前が付けられていることもあります。

永代供養の墓が先祖代々の墓と違うのは、墓石代がかからないということです。通常、墓を新しく建てようとすると、墓石の代金が相場としておよそ130万円、永代使用料が80万円など高額な費用が必要になります。永代供養であれば墓石を用意する必要がなく、墓地の使用料も割安になるため、一般のお墓と比べ費用を安く抑えることができます。

また、現代では将来的に墓の管理を頼めそうな親族がいないという人も増えています。永代供養墓であれば、家族や子孫がいなくても墓の管理を安心してお寺に任せることができます。納骨後の供養もお寺で行ってもらうことができ、供養の頻度は「年に1回または毎月」「毎年の春のお彼岸やお盆・秋のお彼岸」などお寺によって異なります。

永代供養にかかる費用は、納骨の方法などによって一式10万円~100万円以上と幅があります。永代供養ではこの一式料金を支払えば、管理費やお布施など以後の費用は一切かかりません。また、過去の宗派も問われないため、宗派にこだわる必要はありません。

永代供養と言っても、未来永劫ではない?

永代供養は「永代」と名前が付いていますが、未来永劫にわたって管理や供養を行ってくれるという意味ではなく、遺骨を安置するには一定の期限があります。
一般的には33回忌までとしているところが多いですが、 特に決まりはなく、お寺によって17回忌まで・50回忌まで・または相談して決めるなど違いがあります。

未来永劫ではないとなると、気になるのは「期限を迎えた後の遺骨はどこへ行くのか」ということではないでしょうか。
一般的には、期限を迎えた後の遺骨は他の人の遺骨とともに葬られ、永代供養墓などで供養が行われることが多いようです。ただし、これについての決まりは特になく、お寺によって遺骨を土に埋葬する・一部だけを骨壷に入れた後土に還すなど違いがあるため、事前に確認しておくことが大切です。なお、永代供養と似ている言葉に「永代使用」というものがあります。

この2つの言葉は似ていますが意味は全く異なり、永代使用とは使用料を払って墓の権利を得て、その土地を未来永劫使用することを指します。

個別安置型や合祀型など、さまざまな永代供養の種類について

永代供養の施設には、「納骨堂」と呼ばれる屋内型の施設と、屋外型の施設とがあります。
屋内型の施設にはロッカー形式や可動収納形式などさまざまな種類のものがあり、墓地のような見た目ではありませんが、代々の遺骨を収納することができるため、 機能的には通常の墓地と変わりがありません。
屋外型の施設には、故人ごとに遺骨を安置できる納骨壇型、納骨塔の下に遺骨を納めるタイプの納骨塔型、複数の遺骨とまとめて埋葬する合祀型の3つの種類があります。

また、永代供養には次の4種類の安置方法があります。

墓石安置型
通常のお墓に永代供養を加えた安置方法です。墓守をする人がいなくなった場合に、お寺や霊園によって管理や供養などを行ってもらうことができます。
合祀型
複数の遺骨をまとめて埋葬する方法です。費用は安く済みますが、遺骨を個別に取り出すことができないので、後で別のお墓に移したり分骨したりということができなくなります。
個別安置型
通常のお墓のように墓石を建てて供養する安置方法です。未来永劫安置されるわけではなく、一般的には、33回忌や50回忌など一定期間を過ぎた後に合祀されることが多いです。
集合安置型
個別に骨壷や石碑を用意し、複数の遺骨をひとつの場所にまとめて安置する方法です。遺骨が個別に分けられているので、後で自宅近くの墓に移したいという場合にも対応することができます。

永代供養の墓は、大きく分けると単独墓・集合墓・合祀墓の3種類になります。

単独墓は通常のお墓と同じように個別の墓石を建てて納骨するので、墓石代などの費用やそれに見合ったスペースが必要となります。
集合墓はそれぞれ小さな石碑などを立て、それをひとつのお墓にまとめる形の墓になります。この場合、遺骨が個人ごとに分けられているので、後で改葬したいなどの希望にも応えることができます。
合祀墓の場合は複数の遺骨と混ぜて納め、記念碑などを建てる形式になります。そのため、後から遺骨を分けることはできませんが、費用の相場が一番安くなっています。

永代供養はだんだんと増加しつつある供養方法のため、身近に詳しい知識や情報を持っている人がいないかもしれません。そのため、気になる永代供養が見つかったら実際に現地へ行って、お寺や霊園の人と話をしてみることをおすすめします。直接会って話をすることで、相手がきちんと管理や供養を行ってくれるかどうかを判断することができるでしょう。

永代供養を選択することで、親族への負担や墓を無縁墓にする可能性を無くすことができる

永代供養は、将来的に墓守を任せられる人がいなくても、お寺に故人の供養や墓の管理を安心して任せられる方法です。
永代と言っても未来永劫供養してもらえるわけではなく、一般的には33回忌までなどの期限の後は、永代供養墓などで供養が行われることになります。

永代供養であれば、どんな種類を選ぶかにもよりますが、高額な墓石を用意したり永代使用料を支払ったりする必要がなく、お寺に管理を一任するので親族に負担がかかることもありません。
永代供養にかかる費用は10万円~100万円程度と幅があります。

永代供養を依頼する際は、事前にしっかりと検討を行い、疑問点や不安なことがあれば解消しておくようにしましょう。

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