初めてお墓を作る際にこれなんだろう?必要?と思うものがあると思います。お客様のお問い合わせが多いもの一つに「水鉢(みずばち)」というものがあります。ただただ、置いてあるだけでなく実はちゃんとした意味があるんです。今回は「水鉢」についてご説明させていただきます。
水鉢ってなんだ!?
お墓を作り際、またはお墓参りに行った際に赤丸で囲まれたような窪みがある石を見かけたことはありませんか。それを水鉢と言います。この窪みに水を入れて使用します。あくまでも水です。お酒などを入れると石の劣化につながりますので、注意しましょう。なお、この水鉢はお水を入れておくと水垢がたまりますので定期的にお掃除が必要です。
なぜ水を入れているの?
お墓に供えるものは五供(「ごく」)と言って、5つ供物から構成されています。
具体的には花、香、灯燭(とうしょく)、浄水、飲食(おんじき)です。
花は花立てに供えする花のことで、故人の魂を慰めます。
香は線香から漂う香りのことで故人の食べ物になります。
灯燭は明かりで故人があの世からお墓にくる際に迷わないようにする目印です。
そして浄水が清らかな水でやはり故人の食べ物になります。
最後に飲食とはいわゆる食べ物のことで、故人は食べ物は食べませんが故人に対する生きている人の供養の気持ちを示すために供えます。
五供のうちでも、故人の食べ物になる浄水と香りは常に絶やさないことが肝心です。
これが絶えてしまうと、せっかく極楽に成仏した故人の霊魂のお腹が減って、飢餓地獄に堕ちてしまうといわれています。
以上のような意味を知っておくとお墓つくりやお墓参りも一味違ったものになりそうですね。皆さまのご参考になれば幸いです。
まごころ価格ドットコム
お墓ディレクター
終活カウンセラー
本間 一彰