うるう年はお墓を建ててはいけないの?
かつては、「うるう年にお墓を建ててはいけない」と言われることがありました。しかしこれは、江戸時代の生活習慣から生まれたものなのです。
現代のうるう年はいつもより1日多い366日ですが、江戸時代には、旧暦を使用していたため、通常の年より1月多い13か月ありました。
その時代、武士の給金はいわゆる年俸制だったため、同じ給金で1か月長く暮らさなければいけなかったのです。そのため、家計が苦しくなり生活するのが大変な年に、さらに大出費をすることはやめたほうがいいということになったようです。
現在は太陽暦であり、うるう年は1日多いだけです。もしうるう年にお墓を建立したからといって災いが起きるなどといった事もありませんのでご安心頂ければと思います。
地域の風習による違い
「うるう年にお墓を建てても問題ない」と上記でお伝えいたしましたが、現在でも一部の地域では「うるう年にはお墓を触らない」という風習は根強く残っています。
最近は、そういった風習を気にせずに建立する事例も増えているようですが、しきたりなど重んじる地域もありますので、周囲の皆様にもご確認をいただきながらご検討されることをお勧めいたします。
太田