先日は「キリスト教」のお墓についてお話をさせていただきました。
時代と共に変化をしているお墓…。
今回はお隣の国「韓国」のお墓事情についてお話をさせていただきたいと思います。
土の饅頭
韓国では土を丸く盛った伝統的な土饅頭型のお墓を建てます。
山の斜面を開いて穴を掘り、が丸く盛り上げるようにかけて埋葬します。
平地から盛り上がっている部分が饅頭に似ているため、土饅頭と呼ばれています。
また、土葬が一般的で一族のために山をひとつ買うといった方もいるそうです。
風水で選ばれた場所にお墓を建てると子孫が繁栄するという言い伝えもあり、
「お墓は」残された家族(子孫)の為にあるという想いも感じます。
土葬から火葬へ
儒教を重んじる韓国では火葬はタブーと考えられていました。
しかし日本と同じく核家族化、少子高齢化、土地不足のため、
国が火葬を推奨するようになっています。
特に、都市部では火葬率も増加傾向にあります。
お墓も伝統的なスタイルから、納骨堂や樹木葬などへと変化しているようです。
ロッカー式納骨堂
国が火葬を推奨したことで、火葬を行う比率が飛躍的に上昇しました。
霊園で火葬を行い、納骨する人が増えているそうです。
日本でも多くある、見た目がロッカールームのような「ロッカー式納骨堂」
の利用も増えています。
大きな施設の中には献花台があり、花を供えるなど設備が整っています。
樹木葬
法律で許可を得た墓地や霊園では、周辺にある樹木を墓標とする、
または自身で樹木を購入して墓標とする埋葬方法も行われています。
日本でも「樹木葬」と呼ばれている埋葬方法がありますので、
韓国のお墓事情は日本に近いものを感じます。
今後も、驚くような供養方法が増えていくと思います。
(宇宙葬には私自身とても驚きました)
供養の方法は変わりますが、先祖を敬う気持ちは変わらないということですね。
次回は、先日見学させていただいた「最新の納骨堂」についてお話をさせて
いただきます。
山本