卒塔婆とは・・・
お墓参りに行くと、墓石の後ろに長さ1m~2mほどの細長い板が
立てかけられているのを見かけると思います。
これは「卒塔婆」と言うものでお亡くなりになった方の供養のために建てられます。
お墓は「〇〇家之墓」などと書いてあり先祖代々の供養のために建てられますが、
卒塔婆は個人個人の供養のために建てられます。
(浄土真宗のように卒塔婆を建てない習慣の宗派もあります。)
卒塔婆の表面には墨で梵字や戒名、裏面には施主名や起塔日を書きます。
内容は宗派によって異なります。
形の起源・・・
卒塔婆の形は五輪塔が元になって作られており、仏教の世界観が表現されています。
下から順に四角形は「地」をあらわし、その上の円形は「水」を、
その上の三角形は「火」を、その上の半円形は「風」をあらわします。
一番上の宝珠型は「空」をあらわしています。
卒塔婆を見てみると確かにその通りに形作られています。
仏教は地水火風空の5つの要素がこの世界を構成していると考えます。
そして人間もこの5つの要素によって、生かされていると考えられています。
こうして見てみると卒塔婆はとても興味深い意味を持っている事がわかります。
卒塔婆を建てる時期・・・
故人様がお亡くなりになって四十九日法要が行われるまでの間にお作りすることもあれば
お盆やお彼岸、年忌法要の時などお寺から
「卒塔婆を建てて供養しておきますね」と言われる事があります。
これは故人を供養するいい機会ですので、
出来るだけ卒塔婆供養をお願いした方が良いでしょう。
そしてその際にはお寺に供養料を納めることも忘れずにしましょう。
今度お墓参りに行かれる際には卒塔婆もじっくりご覧になってみてはいかがでしょうか。
まごころアドバイザー