先日、3月の相談会にお越しいただいたお客様のお墓が完成しました。
とても仲が良いご家族様で、相談会にはお墓を検討していらっしゃる、息子様ご夫婦とお母様の3名様でお見えになりました。
『以前父が亡くなった時、お墓が無くて納骨できず、本家のお墓に納骨させてもらっているんです。
早く作らないといけないと思いながら、ずいぶん時間が経ってしまいました。
家内も長女で他に兄弟がいないため、両家のためのお墓を作ることにしたんですよ。』との事でした。
この短いお話しの中に、お父様への想い、これからも続いていくご家族様への思いが集約されていて、
お墓作りの真剣さが伝わります。
奥様は『掃除などしやすいよう、シンプルなお墓がいいんですけど。地震も多いから高さも低い方が良いと思うの。ねえ、お母さん、どう?』
お母様は『あなた達が作りたいようにすればいいの。私はどんな墓でもうれしいから。』
とおっしゃっていました。
お母様は意識して言った言葉ではないと思いますが、『どんなお墓でもうれしい。』という言葉は、
お客様相談会の後も、長く私の印象に残っています。
息子様達が墓を作ってくれるのがうれしいのか、自分達の墓を持つことができてうれしいのか、
さまざまな考えが浮かびます。
お母様は本当にうれしそうで、会話を聞きながら最後までニコニコと微笑んでいらっしゃいました。
お墓の門柱には、もちろんご両家様のお名前を彫刻して、お手入れがしやすい洋型の竿石には、
『ありがとう』の文字を刻み、ご両家様のお墓が完成しました。
ご両家様の想いがつまった、とても素敵なお墓です。
これからも、お墓づくりをサポートいたします。
成田めぐみ