皆さんはご自分の家の家紋をご存知ですか?実はお墓をつくる際に「家紋」を彫刻される方が多いんですが、「形はわかるけど、名前はちょっと…」という方もとても多いのです。そこで今回はそもそも家紋でいつから使われていて、どんな意味があるの??についてお墓ディレクターの私がご説明いたします!
家紋のルーツって???
もともとは、平安時代に公家や貴族が朝廷に参内するために牛車(ぎっしゃ)に家の印をつけたのが家紋の始まりといわれています。その後、戦国時代になると意味合いが少しずつ変化していきます。家紋は人から人へ譲られていくものになり、とても名誉なこととして扱われてきました。例えば、あの「豊臣秀吉」は天皇直々に菊の紋を授けられました。菊の紋といえば皇族のシンボルですよね。では、徳川家康はというと江戸時代「士農工商」という身分制度がありました。そこで自分たちも家柄を区別しなければいけないということで、一般の人も家紋を持ち始めました。まさに江戸時代の身分証明の役割を持っていたようです。また、冠婚葬祭という「晴れの行事」の中で衣装から調度品まで家紋が使われ始めたのではこのころだといわれています。
より身近になった家紋
それでは、明治時代以降の位置づけはどうなるのでしょうか。身分制度がなくなり、徐々に家紋の意味合いも薄れていきました。身分の証明だった時代とはかわり、ただ単に家のシンボルとなり、一族のロゴマークのように日常の生活に取り入れていくようになりました。喪服やお墓に家紋を入れるなど、昔と比べると、よりポピュラーになっていきました。
こんなにあるの!?家紋って
家紋は一般庶民の「家の印」として位置づけられ、どんどん種類が増えていきました。同系の家は宗家と分けるために原型はそのままにして一部のデザインを変更し、工夫していったのです。今では家紋は日本に20,000種類あると言われています。今回、調べてみて初めて知りました…家紋の本を見ると「え?これも家紋??」といのが見られ、結構見入ってしまいます(笑)
皆様、お墓を作るときになって「んー家の家紋はなんだったかな?」と慌てて探される方が多いようです。事前に自分の家の家紋を調べておくと、いざというとき役立つかもしれませんね。
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