本日は青森県つがる市にある共同墓地でまごころ職人が施工したお墓づくり(基礎工事)をご紹介します。
お施主様の墓地は周囲に田んぼがあり、また岩木山が一望できる絶景の場所にありました。絶景の中で工事が出来ると思うとさらに工事に気合が入ります。天気の良い日には頂上まで綺麗に岩木山を眺めることができます。建立する場所はコンクリートブロックで囲まれていたので、設計図で設置する位置をしっかり確認してから基礎工事に入ります。
まずは墓地にあるコンクリートブロックを取り除いて、地面から30㎝ほど掘り下げて基礎部分をつくります。ここで斜めに掘り下げては大変なことになるので、四方からしっかり計測して平行になるように掘っていきます。
次に基礎強度を高めるために掘り下げた敷地いっぱいに割栗石(大き目の石)を敷き詰め、砂を巻いて石と石の隙間を埋めます。その後、ランマーという重機で上下動の振動を与えて押し固めていきます。続いて割栗石の上に砕石(小さく加工された石)を敷き詰めて、先ほどと同様にランマーで押し固めてより強固な基礎をつくります。職人が操るランマーも日々の経験がないと簡単に操作することはできません。熟練した職人の手さばきには頭が下がります。
いよいよコンクリートを流し込む工程です。コンクリートを流し込む型枠を作り、納骨室になる部分以外に鉄筋を配筋します。鉄筋は20㎝間隔で配筋することで強度や耐久性を高めます。また基礎部分に水がたまらないように、コンクリートを流し込む前に円状の筒を設置して水抜き用の穴をつくります。
隙間なく流し込んだコンクリートの中の空気を抜くためにバイブレーダーという機械で振動を与えて空気を抜いていきます。最後にコテを使って職人の手作業で表面を綺麗に均します。
コンクリートに雨がかからないようにブルーシートをかぶせて数日間養生します。コンクリートがしっかり固まるのを待ってから型枠を外し基礎工事の完了です。
絶景の中での基礎工事が無事に終わりました。つぎの石積み工事も天候に恵まれるといいですね。