お墓参りに持っていくロウソクの歴史などをご案内いたします。
ロウソクの歴史について
ロウソクの歴史はとても古く、日本の神様の中で最高神の地位を占める天照大神(あまてらす・おおみかみ)を祀る太陽信仰のころから使われてきたといわれています。
電気のまだない時代はロウソクが暗闇を明るく照らしてくれる貴重な存在でした。そのため、ロウソクは丁重に扱われ寺院や宮殿などで儀式に使用されてきました。
その時代から、ロウソクの暗闇を明るく照らす力は邪気を払い除けるものとして、周囲を浄化し幸運を呼ぶ力があると信じられてきました。
ロウソクを灯す意味
ロウソクの灯りには、ご先祖様と現世の私たちを結ぶための役割も担っていると言われています。
お盆やお彼岸の時期に、迎え火を焚くのはご先祖様が道に迷わず、スムーズに現世に帰ってこられるよう場所を教えるためのもの。
また、お墓参りの際にロウソクを点けるのは不浄を祓うだけでなく、お参りに来られた方々の表情を明るく照らし、ご先祖様に姿をよく見せるためでもあるようです。
お墓参りの際はお線香に火をつけるだけでなく、ぜひロウソクを使ってご先祖供養をしてみてはいかがでしょうか。
乙部
今回はお墓参りに欠かせない、「お花」について墓石ディレクターの本間がご紹介いたします。
毎日お墓参り??
なんと鹿児島県民は毎日のようにお墓参りにいくんだそうです。
というのは大げさですが、それ鹿児島県民は頻繁にお墓参りに行かれる方が多いようなんです。皆様ご存知でしたか!?
その為、鹿児島県のお墓にはいつも綺麗でたくさんのお花が供えてあるんだそうです。いつもお墓がお花でいっぱいだとご先祖様も嬉しいですよね。お墓参りに行く回数が多い為、切り花の購入額が日本一!それも、全国平均を大きく上回った金額を使っているそうです。(総務省家計調査より)ん~すごいと思いませんか?私にはご先祖様をとても大事にしている県民性が伝わってきます。これからの季節、クリスマス、お正月とご家族やご親戚が集まる時期です。「クリスマスツリー」や「初詣」もいいですが、今年は鹿児島県民のようにたくさんのお花を持ってお墓参りに行ってみてみませんか??
お花は何がいい?
お墓参りに行く際に迷うのが、お花は何がいい?ではないでしょうか。基本的にはどんなお花でもいいのですが、次にご紹介するお花は避けた方がよいお花と言われています。
- 刺がある花
- バラ・アザミ・ザクロなど
- 毒をもつ花
- トリカブト・彼岸花・スズラン・スイセンなど
- 香りが強い花
- バラ・ユリなど
- つる性の花
- アサガオ・クレマチスなど
といろいろ書きましたが、故人の好きだったお花を持っていくのが一番だと思います。仏様は何度もお参りに来てくれた方がうれしいと思います。お墓参りの際はご参考にしてみてください。
まごころアドバイザー
本間
お客様から「神道のお墓を作りたいのですが、どのようにすればいいですか?」とご質問をいただくことがあります。
今回は神道のお墓についてご案内します。
神道のお墓の特徴は?
神道のお墓には大きく分けて2種類の形があります。
- 仏教のお墓とほぼデザインが変わらないもの
- 家名など彫刻されている竿石の上部が細くなっているもの
2つ目の墓石の形は「角兜巾(かくときん)型」と呼ばれ、竿石の上部四面を斜めに切って、三角形に仕上げているところが特徴です。
これは、熱田神宮の御神体である「天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)」を模した形です。
形状以外での特徴としては、神道式ではお焼香をしないので、香炉は使いません。その代わりにお供え物を置く「八足台」をおつけします。
神道のお墓の彫刻は?
神道のお墓では、家名を彫刻する際、「〇〇家奥津城(おくつき)」または「〇〇家奥郡城」と刻まれることが一般的です。
また神道では戒名がありません。戒名と同様の意味合いで「諡(おくりな)」というものが存在します。
諡は名前の後ろにつけられ、男性の場合は大人(うし)、女性の場合は刀自(とじ)となります。
そして、これらの諡の後に、「命(みこと)」をつけます。
ただ、必ずこうしなければいけないという決まりごとはございませんので、墓石のデザインや彫刻も自由にお作りされる方も多くいらっしゃいます。
ご家族様でご検討されて、ご納得のいくデザインでお作りされることをお勧めいたします。
迷ったときにはぜひご相談ください。
太田
皆様も年に数回は、お墓参りに行く機会がおありだと思います。
お花やお菓子の供物はどういう物が良いのかと、質問をいただく事は多いのですが、お墓参りの手順についてはご存知でしょうか。今回は基本的な手順をご紹介いたします。
お墓参りの手順
- 清める
- 墓地に着いたら、まず手を洗い清めます。
- それから手桶に水をくみ、お墓に向かい、合掌礼拝してから掃除を始めます。
- 用意しておいた水をひしゃくなどですくい、丁寧にお墓へかけていきます。そのあと、墓石についたこけや、汚れを雑巾や歯ブラシなどで取り除いていきます。生えている雑草や枯草などがあれば、引き抜くか、草刈取りをしておきます。ゴミなども落ちていたら拾いましょう。
- 掃除が終わったらお供えをします。
- 花立てに水をいれてお花を飾ります。花立ては対なので、お花を2束用意するようにしましょう。
果物や菓子などの食べ物は、綺麗に墓石の上に置いてお供えをします。お盆や半紙などの上にお供えをしてもよろしいと思います。
- ろうそくと線香を供えます。
- ローソクに火を灯しながら、線香の束に火をつけます。人数分のお線香を用意してからつけるのが一般的です。
- お参りします。
- 胸の前で左右の手のひらを合わせ、軽く目を閉じて頭を30度ほど傾けます。ご家族様のご様子などお話されるとよろしいと思います。
- 片付けをします。
- お供え物は、鳥や小動物などにいたずらされないよう、持ち帰りましょう。
お墓参りはマナーを守って気持ち良く
地域の習慣や宗派によって多少の違いはあるようですが、マナーや作法を守りご先祖様に感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。
皆様の墓つくりをサポートいたします。お気軽にご相談くださいませ。
成田めぐみ
お墓参りにはお線香をあげる方がほとんどだと思います。
その「お線香をあげる」行為にどのような意味が込められているのでしょうか。
お線香は故人の食べ物
「人は亡くなったあと、仏の世界へ旅立ち生まれ変わるまでの四十九日間、香を食す」と言われています。
亡くなったあと、食べ物を味わったり飲み込んだりできないため、お線香の香りだけを食べると考えられているそうです。
最近では、白檀(ビャクダン)などの香木の香りやラベンダーやフローラルなどのアロマ系の香りのついたお線香があります。
故人が好きだった香りのついたお線香をあげて供養することで喜んでもらえるのではないでしょうか。
お線香で故人と心つながる
お線香をあげる行為にはもう一つの意味があります。
お線香をあげる方、ご自身の心身を清める意味も込められております。
お墓参りで故人に挨拶をする前に心と身体を一掃することをお勧めします。
ご自身の身を清めたあとは、仏様と向き合い、近況報告や想い出話し、また生前に話せなかったことなどを伝えることで心を通わせ繋がると思います。
どんなお悩みもプロとして適切にそしてお気持ちを汲んでご提案していきます。
寺澤